株式会社 角屋食品(鳥取県)
今回は、鳥取県で気になるカンパニーを聞き込み!
アジの水揚げで日本トップクラスを誇る境港市。この町で世界一のアジフライカンパニーを目指している「角屋食品」。クラウドファンディングで、1000匹に1匹の割合でしか取れない希少なアジで究極のアジフライ「鯵王」を販売して話題に。また、子供たちにアジフライをもっと好きになってもらおうとキャラクターとコラボしたパッケージをつくるなどの取り組みも行っている。
アジフライを専門に手掛けている水産加工メーカー。カンパニーがある境港市は、アジの水揚げ量が日本トップクラス。地元でとれたアジを使い、ていねいな仕事で、こだわりのアジフライを製造。山陰地方のスーパーを中心に年間約600万枚を販売しています。去年、カンパニーが行ったクラウドファンディングで誕生したのは、4枚で3500円の高級アジフライ「鯵王」。その材料の条件となるのは、4月から7月の旬の時期に境港で水揚げされた生のアジで、1匹の重量は120g以上、脂質含有量は10%以上あること。この条件を満たすのは、旬のアジ1000匹の中からわずか1匹程度しか存在していないのです。極上の素材と、手作業にこだわってつくり上げた「鯵王」。クラウドファンディングで募集した金額は30万円。それがなんと5倍以上となる167万円の金額が集まり、予想を超える大成功を収めたのです。
去年、カンパニーのアジフライとコラボレーションをしたのは、すみっこが落ち着くという習性を持った人気のキャラクター「すみっコぐらし」。その中に登場する「あじふらいのしっぽ」は、かたくて食べ残されてしまったという生い立ちを持つ人気のキャラクターで、その存在を知った角谷社長はコラボ商品を提案し、商品化にこぎつけたのです。2021年、「すみっコぐらし」のパッケージでカンパニーが発売したアジフライは全国から注文が舞い込む人気商品となり、年間20万枚を売り上げたのです。