今回の「そ~だったのかンパニー」は150年の時を経て幻のガラスを現代に甦らせた「萩ガラス工房」。江戸時代末期に7年間だけ萩で作られていたガラスを現代の技術でより強く美しく進化させたカンパニーの秘密に迫ります!
山口県萩市にある「萩ガラス工房」はあの幕末の志士、高杉晋作も使用したとされる幻のガラスをより強く美しく進化させたカンパニー。江戸末期、萩藩の科学者であった中嶋治平が行ったガラスの製造。しかしその後、治平の死と共にガラスの製造は途絶えてしまいました。そのことを治平が残した古文書で知った「萩ガラス工房」の藤田社長は治平の意思を引き継ぎ、萩ならではのガラス製造を開始、カンパニーを立ち上げたのです。
萩ガラス復活のカギとなったのが工房の裏山にある「石英玄武岩」という石。
そのインゴット(石を砕いて焼いたもの)手に取り八嶋は「宝石の原石みたいで綺麗だね」と興味津々。この石は全国でもココ(萩の笠山)にしかない珍しいもので、この石により萩ガラスは美しい淡い緑色になるのです。
かつて治平が作り出したガラスには割れやすいという問題点がありました。当時、治平が乗り越えられなかったその問題点を「萩ガラス工房」はある製法で克服することに成功したのです。それは手作り工房では非常に難しいとされる硬質ガラスの製造。それを可能にしたのは、一般の窯より高い1500℃の高温でガラスを溶かし、通常より短い形成時間でガラスを作るというものだったのです。