公益財団法人 下関海洋科学アカデミー 「海響館」(山口県)
中国地区にある水族館の中で、人気ナンバーワンなのが、山口県下関市にある下関市立しものせき水族館「海響館」。多い時で一日8000人。年間61万もの人が訪れます。下関と言えば「フグ」。そんな地域性もあり、海響館は日本トップクラスのフグの展示を誇っています。しかし、海響館には、さらに地域性を表す人気ゾーンがあるのです。それは「ペンギン」日本最大級のペンギンの展示ゾーンには、水の中を高速で泳ぐペンギンの群れを観察できる巨大水槽や自然に近い形でペンギンを観察できるゾーンなど、様々な工夫が凝らされています。日本有数のペンギンの展示を誇る海響館ですが、下関とペンギンをつなぐ地域性とは一体?また、海響館では、みんなが大好きなかわいい海の生き物の保護、観察、繁殖にも取り組んでいます。かわいらしい姿にみんなが癒される生き物とは?愛らしい姿にスタジオの八嶋、八田も「かわいい」「会いたい」を連発!今回は中国地方で人気ナンバーワンの水族館、その知られざる地域との関係のそ~だったのかに迫ります。
中国地方の人気ナンバーワン水族館「海響館」がある下関市はフグの町で知られていますが、実はクジラ産業で発展してきた町。水産会社が南氷洋捕鯨に出漁した際、ペンギンを連れて帰り、カンパニーに寄贈したことをきっかけに、およそ60年前から水族館での展示が始まりました。そんな歴史を持つペンギンの生態を知ってもらおうと、2010年に展示施設をリニューアル。縦横無尽に泳ぐスピード感や集団で泳ぐ迫力を見せるための世界最大級の巨大水槽や、ありのままの姿を見せるために日本最大級の広さを持つペンギン専用ゾーンをつくり、多くの人たちを惹きつけています。
水族館の人気者、スナメリ。実は漁の際中、スナメリが度々、網に絡まってしまうことがあるんです。カンパニーでは、こういったスナメリなどを救護・保護する活動を20年以上前から行っています。スナメリの発見情報を得るため、海に関わる業務を行う会社や山口県・北九州市周辺の漁協にポスターを配布しています。さらに、カンパニーでは救護されたスナメリ同士の繁殖も行っているんです。スナメリは、その生態がほとんど解明されていません。そこで、カンパニーは救護・研究活動により、膨大な生態データを蓄積。その量は日本有数で、海外の研究者が訪れてくるほどなんです。