株式会社 シーパーツ(山口県)
今回は、山口県岩国市で中古車の買取・販売と自動車リユース部品販売・輸出を手掛けるカンパニー「シーパーツ」が登場。買取した中古車をそのまま販売するかバラバラにして部品として販売するか、どちらが高く売れるかを判断できるシステムを開発。今回は、IT技術を取り入れ、中古車の新たな販売スタイルを確立し売上を伸ばすカンパニーのそ~だったのかに迫ります!
自動車の買い取りや中古車などの販売を行っているカンパニー。25年前頃から海外との取り引きが増えてきたことを受け、業界に先駆けて取り組んだのがIT化でした。2006年から、仕入れた自動車の情報をデータ化し、車種・年式・状態を独自に開発したシステムで管理。バイヤーにも在庫の情報を公開することで評判となり、売り上げも増加したのです。そして2018年、IT化の集大成として開発したのが、車まるごとか、部品か、どちらが高く売れるのかがわかるオークションシステム。販売サイトで希望の商品と価格をバイヤーに入札してもらい、どちらが得かを判断していくというもの。サービス開始から半年でカンパニーの売り上げは25%アップ。2020年には特許を取得。現在、国内をはじめ世界35カ国のバイヤーと取り引をするまでに成長したのです。
カンパニーのオークションシステムを生み出した開発部。現在6人のスタッフが在籍しています。2012年に商品の管理システム、2014年にホイール・タイヤ着脱ロボットを開発してきました。しかし、複数のソフトウェアを連動させる必要があるオークションシステムは、より高い専門知識も必要で、完成させるのは至難の技。構想を開始して7年目、大きな壁にぶつかっていました。そんな時に入社してきたのが地元出身の鳥辺さん。以前、大阪でシステムエンジニアの仕事をしていて、そこで学んだシステムの知識を生かし、壁にぶつかっていたオークションシステムの開発にも精力的に取り組んでいきました。物流関係のシステム構築のノウハウを応用した鳥辺さんの提案により、2018年、念願だったオークションシステムを見事に完成させたのです。