株式会社 ブンシジャパン(山口県)
今回は山口県周南市の食品パッケージの卸売会社「ブンシジャパン」が登場!「卸売から機械製造へ」カンパニーは業界初の食の安全を守る装置を開発!全国から問い合わせが殺到し、導入企業は130社以上に。
カンパニーの本業は食品パッケージの卸売。しかし、インターネットの普及など、流通の変化によって、本業の仕事が減少。そこで普段取引のある食品工場が困っていることに注目し、それを解決する機械を製造することに。しかし、社員は大反対!さらに、製造技術や工場も持っていないカンパニー。多くの課題をカンパニーはどうやって乗り越えたのか?成功の秘訣はお困りごとを聞くことだった?今回は異業種参入で挑戦を続ける卸売カンパニーのそ~だったのか!に迫ります。
総菜やお肉などが入っている食品パッケージの卸売りを行う「ブンシジャパン」。近年、インターネットの普及で小売店がメーカーから直接ネットで購入することが増え、卸売業者は撤退や廃業を迫られています。そんな危機を脱出するため、カンパニーが決断したのは「機械製造業」への挑戦。藤村社長が取引先のお困りごとを聞いて考えたのが、食品工場が抱える衛生面の問題点が解決できる機械。従来、製造ラインを止めて手作業で行っていたベルトコンベヤーの清掃作業を、ラインを止めることなく自動で洗浄できるようにしたのです。ベルトコンベヤーが自動で清掃・除菌できる機械「アンベル」は、2009年に特許を取得。食品業界初の製品として口コミにより話題となり、現在では全国130社以上の企業が導入しているのです。
卸売業から異業種挑戦という藤村社長の大胆な決断に対し、当初、現場の社員は大反対。不安になる社員を説得するため、藤村社長は安心して働ける環境を整えることにしました。営業先で行なっている「お困りごとを聞くこと」を社員にもすることで、不満や不安に耳を傾けたのです。また、カンパニーには「どんな機械をつくれば売れるのか」アイデアはあったものの、それを形にできる技術や工場がありませんでした。そこで、同じ周南市にあり、精密機械を製造する部署を持つ「徳機」に製造協力を依頼。徳機も食品工場の機械という全く畑違いのものをつくることになったのですが、藤村社長の熱い思いに動かされ、共に機械を開発することに。こうして、全国で大ヒットした機械が完成したのです。