株式会社 Homey(山口県)
今回は焼き鳥で地域を盛り上げる長門市のカンパニー「ホーミー」が登場!代表の青村さんは30年以上前、未経験ながら長門市に焼き鳥店をオープン。当初は、お客さんが来ず、苦労したものの、メニューや女性が入りやすい雰囲気づくりなど、様々な工夫で人気店に成長。今では、イベントの開催や後継者の育成を行うなど、焼き鳥の町「長門」を全国にPR!今回は、地域と共に成長する焼き鳥カンパニーのそ~だったのか!に迫ります。
女性客や家族連れでにぎわう焼き鳥店「ちくぜん」。お店の人気メニュー「黒かしわのモモ」は、新鮮な地鶏の間にタマネギが刺さった、他では味わえない長門ならではの逸品。そんな大人気の焼き鳥店を切り盛りするのは、「Homey」の社長・青村雅子さん。34年前にお店を親戚から譲り受けてオープンさせましたが、お客さんが2~3人しか来ない日々が続きました。当時、お客さんのほとんどが男性。そこで青村さんが始めたのは、女性にも楽しんでもらうための工夫。自分たちが食べたいと思う素材で創作串を次々と開発。さらに、お店のスタッフを全員女性にすることで、お店の雰囲気を柔らかくし、女性客が気軽に訪れやすい空間をつくり出したのです。すると、お店は徐々に女性客を中心ににぎわい始め、その人気は広がっていきました。
カンパニーがある長門市は、人口1万人あたりの焼き鳥店の数が日本トップクラス。これを町おこしに生かそうと、長門市議会は2006年、「長門やきとり横丁連絡協議会」を発足。その初代会長に青村さんを抜擢したのです。青村さんはまず、横のつながりがほとんどなかった焼き鳥店同士の一体感を高めるため、一軒一軒お店を訪ねてまわりました。仲間を増やしながらPR活動を続ける中、2009年、全国の焼き鳥店を集めたイベントを長門市に誘致。しかし、予想以上に集客が悪く、失敗に終わってしまいました。それでも諦めることなく、県内外のイベントなどで地道に焼き鳥の町をPRし続け、2015年、西日本の焼き鳥店を集めた大規模なイベントを開催。すると、2日間で約4万人もの人々が訪れ、焼き鳥の町・長門市の名を全国に知らしめることができたのです。