そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

田中窯業

【所在地】山口県防府市江泊

田中窯業(山口県)

今回は、山口県防府市で素焼きの蛸壺をつくるカンパニー「田中窯業」が登場。カンパニーの窯は「登り窯」と呼ばれ、稼働するものとしては国内最大級、防府市の指定有形民俗文化財にも選ばれている。しかし、そんな貴重な窯は2016年に一度、長い歴史に幕を下ろした。ところが1人の若者によって奇跡の復活を果たす。プラスチック製の蛸壺が主流となる中で「素焼き」だからこそ生まれたある特性がタコ漁を救うことに。さらに、誰もが気づかなかった「登り窯」を生かした驚きのアイデアとは?今回は伝統の登り窯で未来をつなげる蛸壺カンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

一度廃業した登り窯を復活させた情熱

陶器のタコつぼをつくっている「田中窯業」。70年以上前にできたこの工房には、ドーム型の窯が4つ連なった「登り窯」があり、現在も稼働する国内最大級のもので、2016年には防府市の指定有形民俗文化財にも選ばれています。かつて日本中で活躍した登り窯ですが、新たに登場した低コストなプラスチック製のタコつぼが主流になると、陶器製の需要は大きく減少。全国各地にあった窯も次々と姿を消していきました。カンパニーも需要減少と後継者不足で2016年、長い歴史に幕を下ろしたのです。そんな時、カンパニーを訪れたのは、久野公寛さん。登り窯に一目惚れをし、「窯が動いているところ見てみたい」と、すでに廃業していたにもかかわらず元職人を訪ね、根気強く学び始めたのです。そして、驚異的な速さで技術を習得し、2018年、カンパニーは復活を果たしました。

そーだったのかポイント2

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登り窯の余熱を利用したドライフラワー

産卵用のタコつぼは放流した後、回収しないため、自然にかえる陶器製のタコつぼが近年、再注目されるように。次々と寄せられる需要に応えるため、窯を維持し続けるための費用を賄う必要がありました。そこで、久野さんが見出したのは、タコつぼを焼いた後の余熱を利用したドライフラワーづくり。つぼを焼き終わった後、窯に入ると、大量に汗をかくにも関わらず、服が乾いていたことに気づいた久野さん。服が乾く速さに驚き、試しに肉や魚など様々な食品を窯で乾燥させてみました。しかし、衛生面での課題があったため、その時、手元にあった生花を窯に入れてみることに。20分後に取り出してみると、鮮やかな色をそのまま残した美しいドライフラワーが完成したのです。友人のお店で試験販売を行ったところ、なんと即完売!その反響に背中を押され、ドライフラワー専門店を開店させたのです。

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