15.12.04(金)  「脱・地球温暖化」を目指すために…


COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)が
先月30日からフランス・パリで開かれています(今月11日までの予定)
この会議は気候変動(≒地球温暖化)を研究する研究者の報告をもとに
世界の200近い国が気候変動がもたらすいろいろな悪影響を防止し、
気候変動を食い止めるための方策を話し合っています。

今回のテーマは
世界全体の気温上昇を、200年近く前の産業革命期から2度未満に抑えるため、
2020年以降の世界の地球温暖化対策の大枠を話し合うことです。
これまですでに、1度近く上がっています。
また放置すると今世紀末には5度前後まで気温が上昇するという指摘もあります


地球温暖化の影響には様々なものがありますが、
特に心配されているのが上記4つ

異常気象に関してはみなさんお分かりですよね。
災害につながるような、大雨、局地的な豪雨、台風の強大化、
そのほか、干ばつ・渇水(これに伴う山火事の頻発)もあります。
また近年指摘されているのが局地的な大雪
日本でも21世紀に入るぐらいから、北日本では豪雪の記録が出るようになったという指摘です。
これは日本海の海水温の上昇が雪雲の発達を促しているのです。

気温上昇に関しては、上昇によって海水が熱膨張し、海水面が上がってきています。
このまま放置すれば今世紀末には約80センチ上昇し、
日本でも沿岸部での低地の浸水が心配されているほか
台風の高潮による被害も懸念されています。

生物多様性に関しては、気温上昇によって動植物の絶滅や生息域の減少などが心配されています。
またこれに関しては私たちの命に関係する食べ物や飲み水の確保にも影響が出るのではという指摘もあります。


地球温暖化対策には大きく分けて2つの方法があります
「緩和策」と「適応策」の2つです
「緩和策」は脱地球温暖化を目指すこと。
簡単に言えば、二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすことです。
「適応策」は今後しばらく続く地球温暖化によるさまざまな影響に対処していくこと。

「緩和策」で私たちが簡単にできることは
省エネルギーや自然エネルギーの利用。
あるいはごみの減量やリユース、リサイクルの推進などがあげられます。
電気や車をかしこく使い、ごみの分別などはしっかりしたいですよね

また実はエアコンや冷蔵庫でものを冷やすために使われている冷媒のガスは強烈な温室効果を持っています。
これらのガスが漏れ出さないように、きちんとした業者に回収してもらうのも重要です

あと「地産地消」で広島のおいしいものをしっかり食べること。
広島には四季折々、いろいろなおいしい野菜や果物、お肉を食べることができます。
私たちは食べ物の多くを輸入に頼っていますが、運搬にたくさんのエネルギーが使われます。
また旬ではない食べ物にはまた栽培に多くのエネルギーが使われています。
「旬な広島のものをたくさん食べる」、そして「残さず全部食べる」
これが一番いいようです

「適応策」に関しては、やはり災害への対応
TSS天気予報をしっかり見て、大雨や台風、雪などに適切に対応していただければと思います
(hadaken)

   
Link