09.12.11(金)  嵐…


“今年の漢字”は「新」だそうです。

ふ~ん…

あまりピンときませんね。


実は“きょうのひとこと”、まったく別のことを考えていました。
すると夕方近くになって某いしいももえという方が
「hadakenさ~ん、ひとことは“漢字一文字でお願いしま~す”」とのこと。
(もうちょっと早く行ってほしかったなぁ… もう美術さんに発注して出来上がってたからねぇ)

今年の天気を振り返った時に、
“嵐”という言葉がすぐに浮かびました。
今年は梅雨末期の“嵐”によって、全国で多くの方が犠牲になりました。
広島でも1人の方が、山口・防府では10人以上の方がお亡くなりになられました。
また「竜巻」も多発しました。
10月の台風18号の“嵐”では全国で6人の方が亡くなられています。

一方で、私たち気象予報士や気象情報を扱う人たちを取り巻く環境も“嵐”に見舞われています。
山口防府の「嵐」では
防災担当者が情報の重要性を理解できず、住民たちへの注意喚起をすることができず、被害に拍車をかける結果になってしまいました。
台風18号では、「最大級の台風」と喧伝したごく一部の情報に多くのの気象関係者が惑わされてしまい、
被害があまり及ばないところの人たちまで無用の心配をかける結果につながりました。
これは情報の信用性を揺るがす大きなできごとです。
事実、最近は気象予報士や気象関係者に対する非常に厳しい批判が聞こえてくるようになっています。
(TSSにはほとんどないです ありがたいことです)

最近、「最大級の…」とか「観測史上…」という“枕詞”がつくことが多くなっています。
その言葉ばかりクローズアップされて
「いつ、どこで、どんな状態や被害が考えられるのか…」という
「本来伝えられるべき情報」がかすんでしまったのが本当に残念でなりません。
気象現象によって起きる災害は非常に限られた場所で起きることが多いです。
災害はいつどこでおこるのか、本当にわかりません。
「たいしたことなかったじゃん!」ってうけとられてしまうのが怖いのです。

ここ数年の異常気象は地球温暖化との関連が大きいのではないかと思います。
現在コペンハーゲンで地球温暖化対策に関する重要な話し合いが行われています。
ぜひみなさんもできることから対策をしていただきたいのです。
また天気情報に関して、
「TSS天気予報は信頼できる!」と常日頃から言われるよう
頑張っていきたいです。


PS
来週は強い寒気が入って来て寒くなります!
また来週の週末は「冬の嵐」がやってくるおそれもあります!
くれぐれもTSS天気予報をしっかりチェックしてね!
このことを最初「きょうのひとこと」で言おうと思っていました。
(hadaken)

   
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