10.05.20(木)  大気の“安定・不安定”…

先週「竜巻とつむじ風」の話をしましたが、
先日滋賀県の中学校の体育祭で「つむじ風」が発生して、
テントや支柱が飛ばされ、負傷者が出たとの報道がありました。

今回は、大気の状態で“安定・不安定”についてです。
大気の状態が不安定になると、雷雲が発生してにわか雨や雷雨となり、
時には雹(ひょう)を降らせ、竜巻、ダウンバーストを発生させるなどの気象災害(瞬発性気象災害)をもたらします。

大気の状態が不安定で、にわか雨や雷がありそうと放送されることがありますが、
大気の状態が、安定・不安定とはどのようなことなんでしょうか?

空気は暖かいと軽く、
冷たいと密度が大きく重くなります。重たい空気が下にあると安定です。


しかし上空に寒気が入るタイミングで、強い日差しが地面付近の気温を上昇させると、
大気の状態が非常に不安定になり、重たい空気が下がり、暖かい空気を急上昇させて、雷雲を発生させるのです。
これが不安定な状態です


5月6月は、日差しが強く上空に寒気が入るため大気の状態が不安定になりやすいので、
TSSの天気予報をこまめにチェックしてほしいですね。
(中田隆一)

   
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