10.09.24(金)  晴レタ朝ハ 冷エル…


3週間前ほど前の台風が猛暑を連れていって、天気の流れが大幅に変わってしまいました。
東日本の太平洋沖を台風が北上するとよくこんなことがあります。
(参考)
そして木曜朝にかけての雨が“本格的な秋”の到来を告げました。
それに連れて朝晩の冷え込みが強まってきました。

今回はみなさんに
来年の梅雨入り直前まで使える“おまじないの言葉”をご紹介しましょう!!

それは…

晴レタ朝ハ 冷エル…

です!!

秋以降、冬、そして春にかけては空気が乾きやすくなります。
そんな時、雲がない“晴れの日の夜”は地上の暖かい空気が上空に逃げやすくなり、
その結果地上付近は冷え込んでしまいます。
このことを放射冷却といいます。

雨やくもりの日は空気中の水分が多かったり、雲が多くなり
“空にフタをする”形になりますので暖かい空気が上空に逃げません。
「雨の日や雨上がりの朝が暖かい」のは、それが原因です。
(空気中の水分“水蒸気”は“温室効果気体”なんです!
夏の晴れた朝に放射冷却がさほど効かないのは湿度が高いから、そしてその水蒸気がフタになるからなんですね…)


基本的にこのあと来年の春、そして梅雨入り前ぐらいまでは空気が乾いやすい状態が続きます。
そのため

晴レタ朝ハ 冷エルのです!!

10月に入るとさらに冷たい空気が入りやすくなり、秋が深まる見込みです。
朝晩の冷え込みもさらに強まるでしょう…

晴れの日の朝の前夜はこの“おまじない”を思い出し、
温かくしてお休みくださいね!!
(hadaken)



気象台などからは、10月2日以降の1週間は気温が高めの予報が出ているようですが、
これは2日、3日などの崩れから推測しているようです。
この時期、天気の崩れが予想されるときに、
気象庁(のコンピューター)は気温を高めに予想するときが多いです。
南からの暖かく湿った空気を想定しているのでしょう。
確かに朝晩の気温は下がりませんが、日中は陽射しがないので逆に気温は上がりません。
また週間予報や1ヶ月予報など、中期・長期予報は
天気や気温などの変化を“平均化”したものを発表するため、
そこからは“細かい変化”を読み取ることができないのです…

2日、3日に気圧の谷が通ったあとは、上空にかなり冷たい空気が入ってきそうです。
朝晩の冷え込みが強まるのは間違いありません!

平年の値は40年前のデータも入っていることもあって
ここ数年は基本的に“平年より気温が高い”というのが当たり前になっています。
そういう事情もアタマに入れて、
こういう時こそ、TSS天気予報が繰り返している

日々の、そして朝晩と日中の気温変化が激しい!というのを肝に命じていただきたいと思います…

(「平年値」についてはまた別の機会に詳しくお話したいと思います)

   
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