12.05.18(金)  さあ、どうなる? 21日月曜は広島でも“大天体ショー”!!




1987年(昭和62年)に沖縄で観測されて以来
25年ぶりの“金環日食”が5月21日に日本で観測されます!

日食は、太陽の前を月が横切ることによって起こります。
3年前の2009年7月には、太陽が月に全部隠される“皆既日食”が日本で観測されました。
今回は太陽、月、地球の位置関係によって、月の周りから太陽が
まるで「指輪」のようにはみ出る“金環日食”になります。
(画像は国立天文台より)

今回金環日食が観測できるのは関東から西の太平洋側がほとんど
残念ながら広島では金環日食は観測できません…

しか~し! みなさん、案ずるなかれ!!


(2009年7月22日の部分日食の様子 特殊なレンズで撮影しました)

3年前の皆既日食が発生した際、広島では規模が大きい“部分日食”が発生。
太陽が最大で86パーセントも欠けました。
今回も広島では大規模な“部分日食”が発生!
な、な、なんと、前回を上回る「太陽が92パーセントも欠ける」のです!!


広島に関していえば、3年前を超える大天体ショーになること間違いなしなのです!!






(データは国立天文台暦計算室 画像はTSS作成)

日食についての詳細時刻(広島市)
食の始め(太陽が欠け始め)
午前6時16分50秒ごろ
そして、午前7時00分にはほぼ半分の太陽が欠けます。
食の最大(太陽が最大に欠けた状態)
午前7時27分41秒ごろ
この時点で92パーセントの太陽が欠けています!!
食の終わり(日食の終わり)
午前8時49分38秒ごろ

※なお、広島県内各地の「食の最大」の時刻は…(いずれも21日午前)
福山市7時28分19秒ごろ 呉市7時27分31秒ごろ 東広島市7時27分54秒ごろ
大竹市7時27分20秒ごろ 三次市7月28分37秒ごろ
詳細はこちらで検索できます!

次回の日本での大規模な日食は18年後の2030年6月(北海道で金環食)
今回の日食は絶対に見逃せません!!
ただし注意点が…


絶対に直接太陽を見ないこと!!
専用の観察グラスを使うようにしましょう!!

太陽光線は非常に強く、直接太陽を見ると眼を傷めることにもつながります!
ひどい場合は失明する場合も…
広島県眼科医会の山代浩司会長によると、専用のグラスでも長時間見続けると眼を傷める可能性もあるといいます。
(こわいのは、当日症状が出なくても、翌日以降見たいものがぼやける症状が出ることも… その場合は早めに専門医へ!)
また専門の観察グラスも“安物”だと、眼を傷める可能性があるとのこと。
(蛍光灯を覗いてみて、はっきり見えるようなものは避けたほうがいいそうです)
サングラスや下敷き、すすのついたガラスなども絶対にNG!!

一番安全な方法はピンホールカメラを応用した方法!
厚紙などに小さな穴を開けて、太陽光線を通す方法です。
穴を通った太陽の光が、日食が進むに連れて欠けていきます!
木陰の木漏れ日の光も欠けていきますよ!!
(画像は国立天文台より)
詳細はこちらを!!
国立天文台金環日食 特設サイト
日本学科学会 特設サイト

あと、通勤通学時間帯なので
車が通らない安全な場所で観測するようにしましょう!!



さて、気になる天気なんですが…
最新のデータやこれまでの経過から考えると…

広島に関して言えば、
絶好とは言えないものの雲間からなんとか観察できるぐらいの天気にはなるのでは…
と思っています!!
状況的には3年前の部分日食とおんなじような感じです。
ぜひ専門の観察グラスなどを準備して月曜の朝を楽しみにしておきましょう!!
(hadaken)


追加情報
実は来月6月6日には、これまた珍しい天体ショーが観測できます!!
金星が太陽の前を横切る“金星の太陽面通過”が観測できます!!
その様子はこちら!!
(画像は国立天文台)

「金星の日面通過」とも言われるこの現象、前回は8年前の2004年6月8日に発生しましたが
次回はなんと105年後!!
晴れていれば午前7時過ぎから午後2時前まで楽しめます!!
これも見逃せませんよ!! ぜひ専門のグラスを用意してほしいですね!!

(この“金星の太陽面通過”は243年周期! 次は105.5年後の2117年12月、その次が8年後の2125年、更にその次が121.5年後の2247年なんだそうです…)
詳しくは国立天文台・金星の太陽面通過特設サイトをごらんください!

   
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