13.09.17(火)  台風ひとつひとつに「個性」あり


台風シーズンです。
台風18号は、各地に大きな被害をもたらせてしまいました。
さて、台風が日本列島に接近してくるだけで、
「台風が来る!大変だ!」と勝手に大騒ぎしてしまう方もいる一方、
全く興味も示さない方もいます。両方とも“困ったちゃん”ですね・・・。

台風が近づいて来たとき、一番肝心なことは
「どんな台風が近づいてくるのか」をしっかり知っておくことです。

大きさは?強さは?スピードは?雨がたくさん降るのか?風が強く吹くのか?

その上で、自分が住んでいる地域にはいつごろ近づいて、
どんな影響があるのかを判断し、対策をたてるようにします。

何も知らないで、ただ単に「台風が来る」からと、
勝手な対策をしてしまうと、的外れなことにもなりかねません。
大型で猛烈な強さの台風が近づいているのに、
ちょっとの対策だけでいると、大変なことになります。
「どんな台風が来るか」がわかっているだけで、
冷静な行動がとれる筈です。ここが大切なところです。

対策が必要なことは…
 ・大雨による土砂災害、河川の氾濫、浸水
 ・暴風による建物の崩壊、屋外の固定していないものの飛散
 ・沿岸部では、高波や高潮による浸水、塩害
 ・避難場所の確認、いざという時の家族との連絡方法の確認
 ・救急用品、非常食の準備

このあたりが基本となります。

一言で「台風」と言っても、台風一つ一つに「個性」があります。
私たち気象予報士も、近づいてくる台風の「個性」を事前に見抜いて、
みなさんに的確にお伝えしなければならないと、痛感しています。

                                               ( やまもとたけひろ)

   
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