12.01.16(月)  どっち!? ~月曜に雨や雪が降ったわけ…


16日月曜は上空の気圧の谷や寒気の影響で雲が多い天気。
お昼前後からは南部を中心に弱い雨が降りました。
また内陸部や標高の高いところでは雪がちらついたところもありました。



なぜ降ったかを天気図で説明したいと思います
(いずれも16日月曜12時の天気図)
大陸に高気圧があり、日本の南に気圧の谷(低気圧2個)があります。
高気圧の風に乗って北から、相対的に冷たい空気が広島県に流れ込みます。
そして低気圧の風に乗って南から湿った空気が入ります。
また低気圧の後側で、冷たい空気を北から引っ張り込みます。
そのため広島県の上空には冷たく湿った空気が流れ込みました
その結果、弱い雨や雪が降ったのです…
(高気圧は「時計回り」、低気圧は「反時計回り」に風が回ります これに気をつけて天気図を見てください)
また雪や雨が降りだすと、
上空から落ちてくる雪や雨が
「相対的に冷たい上空の空気」を引きずり下ろすため気温も下がるのです
(だからなおさら気温が下がっちゃう)

(16日の広島市の気温変化 13時以降の気温下降に注目!)

今回のような低気圧を「南岸低気圧」と言います。
(日本の南岸を通過するからその名がつきました)
言い訳じゃないのですが
この南岸低気圧は予報が非常に難しいのです。
通過する場所や発達の仕方によって、予報や実際の現象が全然変わってきます。
実際に今回は降り出しの時間が遅くなってしまいました。
また雨や雪が降り始めると予想以上に長引くことも多く非常にやっかいなのです。

これから春先にかけて、
よく関東地方でまとまった雪を降らせるのがこの「南岸低気圧」
広島でも思わぬ雪を降らせることがあります
なので先週後半、TSS天気予報で「ひょっとしたら…」という話をしていたのです。

金曜の時点で、
TSS天気予報では「日曜後半から月曜未明か明け方にかけて天気が崩れるかも」という予想をしておりました。
ちょっと時間がズレてしまいましたが…(スマンカッタ)
最終的に月曜の「満点ママ」やお昼に更新したサイトで修正できたので
私としては最善の対応ができたかなと思っています。
ぜひ今後もこまめに私の予報をテレビやサイトでご確認いただけたらと思います。

この“南岸低気圧”は
春先によくやってくることから“”が少しずつ近づいてきている証拠とも言えます。
ただ一方で
今度の22日日曜あたりから来週にかけ、広島県の上空に今季一番の寒波が来襲するおそれが出てきました!
今回の寒波は長続きし、広い範囲で雪が積もるおそれも…
また北部や内陸部では大雪のおそれも! 今後の情報に注意してください!!
(hadaken)

   
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