14.10.23(木)  広島の空を、四半世紀見続けた男…(その2)


23日のTSSスーパーニュースでは
広島の空を四半世紀見続けた男」という特集を放送しました。

四半世紀にわたって広島の空を見続けたのはだれ? 
それは…

広島の空を四半世紀見続けた男」とは
TSSお天気キャスターの山本剛弘さんです!!  今回はその続き…

また、山本さんはこの25年で大きく変わったこと
それは「気象予報士制度」だという話をされています。
「それまでは気象庁・気象台の予報をわかりやすく解説するだけだったのが
自分で考えた予想を発表できる。予報できるようになったのは、それこそ世界が変わった」というほどです。

実は今年、気象予報士が誕生してちょうど20年。山本さんも“気象予報士第1号”のおひとりです。
ただ、気象予報士で気象の仕事に就くことができるのはほんの一握りの人だけ、
入れ替わりも激しく、長年にわたって気象予報士で活躍するのはさらに少ない状況です。
その理由は、気象予報士は「経験」が大きくモノを言うから
また予報するに当たっては、その土地土地のクセ、前後の流れなど様々な状況を瞬時に判断するスキルも必要です。
それはやはり「経験」以外の何物でもありません。
また全国には著名な予報士の方がたくさんいらっしゃるかもしれません。
でも山本さんは、テクニカルな県域のこまかいデータや状況を紐解き、予報をする… しかもその作業を25年続けている…
それは著名な予報士の何倍もの作業を25年やっていることになるのです! すごいのです!!
車の免許とおんなじで、免許を持っていてもすぐに車の運転ができるわけではないのと同じです

また、気象予報士の資格を持っているだけでは、予報はできません!

気象予報士に関係する気象業務法という法律があります。
それにはこう記してあります。

・「予報」とは、観測の成果に基く現象の予想の発表をいう。(第二条の6)
・気象庁以外の者が気象、地象、津波、高潮、波浪又は洪水の予報の業務(以下「予報業務」という。)を
 行おうとする場合は、気象庁長官の許可を受けなければならない。
(第十七条)
・第十七条の規定により許可を受けた者は、
 当該予報業務のうち現象の予想については、気象予報士に行わせなければならない。
(第十九条の三)

気象予報士が予想を発表するには国から「予報業務の許可」を受けなければいけません
気象庁や許可を受けた気象会社の予報の「解説」はできるのですが
自分で勝手に予想して、発表してはいけないのです。

それは多くの人たちの命や財産を左右するような激しい現象が起きる恐れがあるときに国民が混乱しないようにするためです。
(これを守ってない人たちはたくさんいます… なおわかりやすく説明する「解説」は許可がなくとも、また気象予報士の免許がなくても可能です。)

テレビ新広島は近畿中四国地方でどこよりも先に、国から予報業務の許可を受けています。
広島で独自予報をみなさまにお知らせできるのはテレビ新広島だけです!

山本さんは
局地的な雨が増えている。
それを背景に、これからは地方や県単位での予報士のスペシャリストが必要になる」と断言
します。
また「そういう予報士であり続けたい」と語っています。
それは私もまったく同じです。

これからも山本さんと私で、みなさまに信頼していただけるような予報をみなさまにお届けすることを誓います
(予報士になって15年のhadaken)


PS
私は予報士になって15年。試験勉強中から山本さんには大変お世話になりました。
また山本さんはずっと大昔から「気象庁や気象会社よりもすばらしい予報を出し続けたい!」と言ってらっしゃいました。
優しそうな山本さんですが、ハートはむっちゃ熱いのです!
そんな山本さんは私の“師匠”…

実は“師匠”と一緒にテレビで共演するのは今回が初めてでした。
きょうは私にとっても忘れられない一日です…

   
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