高校生が育てるブタ…エサに注目 西条農業「エコフィード」の取り組み
9/11(金) 19:02
特集はSDGs(エスディージーズ)についてです。SDGsとは、国連加盟国すべてが合意する『持続可能な開発目標』のことで、2030年までの達成を目指しています。具体的には、貧困をなくす、飢餓をなくすなど17の大きな目標で構成されていて、この17のゴールを目指していく取り組みが、今各地でスタートしています。今回は東広島市の高校生の取り組みをご紹介します。
東広島市にある県立西条農業高校。文部科学省が認定するスーパーサイエンスハイスクールとして生命や環境などの分野で世界で活躍する人材の育成を進めています。
【石井記者】
「こちらに西農畜産村と書いてあるんですが、学校が巨大な畜産場を所有しているんです」
マツダスタジアムの5倍の広さを誇る農場。そこで、畜産科の生徒たちは、実際に動物の世話をしながら実習や研究を行っています。
その養豚場で新たな試みが行われていました。生徒たちが育てる豚。食べているエサに注目です。うーん、おいしそうによく食べていますね〜このエサはいったい???
【生徒たち】
(Q何をあげたの?)「松なめこをあげました」「軸ですね」
東広島市で生産されている「西条松なめこ」。その、商品にならない軸、つまり柄の部分だったんです。
【生徒】
「エコフィードと言って、廃棄されるものだったものを豚とかの飼料にして利用して使う。SDGsに貢献できるようにエコフィードの取り組みをしています」
「西条松なめこ」を生産しているのは東広島市の障害者福祉施設です。今年1月、障害のある人たちが安定的に収入を得られる仕事を生み出そうと生産を始めました。現在、月に600キロおよそ2000パックを出荷。しかし、大量の軸が廃棄物に。それを西条農業高校に相談したことが始まりでした。豚は雑食で、資源の活用がしやすい家畜です。栄養価を研究すると
【男子生徒】
「きのこにはアミノ酸が多く含まれているので、豚の肉質がアップすることが期待できます」
この取り組みは、施設にとって廃棄物を減らせるだけではありませんでした。
【社会福祉法人つつじ・山田統一さん】
「今、『農福連携』だったりとか障害のある方たちが地域で生活していくうえで、非常に利用者さんたちも自分たちのやっていることが100%他の方の何かに役立っているということで、すごいやりがいをもって取り組まれているので、非常にいいことだなと思っております」
高校生の彼らが取り組むことに意味がありました。
【西条農業高校・石井朝子教諭】
「SDGsもそうなんですけど答えがないというか、それを自分たちがどういう風に理解してどういう風に行動に移すかということが大事なのかなと思うので、その部分で考えて行動できるという力を身に着けてもらいたいなと思います」
成長した豚は生徒たちの手で加工し、西条農業高校のブランド豚「アグリポーク」として地域でも販売しています。更に今、アグリポークを使ったレシピも考案し、地産地消の活動も行っています。
【男子生徒】
「エコフィードで活用してうまいことできたら、家畜で必要なトウモロコシや小麦なども減らすことができるので、それを世界にまわすことによって飢餓とか減らして、最終的にはみんなが笑顔になるんじゃないかなと思っています」
持続可能な社会に向け学びを深める彼らにとってSDGsとは?
【西条農業高校畜産課養豚班】
「SDGsは世界の未来を笑顔にする」
東広島市にある県立西条農業高校。文部科学省が認定するスーパーサイエンスハイスクールとして生命や環境などの分野で世界で活躍する人材の育成を進めています。
【石井記者】
「こちらに西農畜産村と書いてあるんですが、学校が巨大な畜産場を所有しているんです」
マツダスタジアムの5倍の広さを誇る農場。そこで、畜産科の生徒たちは、実際に動物の世話をしながら実習や研究を行っています。
その養豚場で新たな試みが行われていました。生徒たちが育てる豚。食べているエサに注目です。うーん、おいしそうによく食べていますね〜このエサはいったい???
【生徒たち】
(Q何をあげたの?)「松なめこをあげました」「軸ですね」
東広島市で生産されている「西条松なめこ」。その、商品にならない軸、つまり柄の部分だったんです。
【生徒】
「エコフィードと言って、廃棄されるものだったものを豚とかの飼料にして利用して使う。SDGsに貢献できるようにエコフィードの取り組みをしています」
「西条松なめこ」を生産しているのは東広島市の障害者福祉施設です。今年1月、障害のある人たちが安定的に収入を得られる仕事を生み出そうと生産を始めました。現在、月に600キロおよそ2000パックを出荷。しかし、大量の軸が廃棄物に。それを西条農業高校に相談したことが始まりでした。豚は雑食で、資源の活用がしやすい家畜です。栄養価を研究すると
【男子生徒】
「きのこにはアミノ酸が多く含まれているので、豚の肉質がアップすることが期待できます」
この取り組みは、施設にとって廃棄物を減らせるだけではありませんでした。
【社会福祉法人つつじ・山田統一さん】
「今、『農福連携』だったりとか障害のある方たちが地域で生活していくうえで、非常に利用者さんたちも自分たちのやっていることが100%他の方の何かに役立っているということで、すごいやりがいをもって取り組まれているので、非常にいいことだなと思っております」
高校生の彼らが取り組むことに意味がありました。
【西条農業高校・石井朝子教諭】
「SDGsもそうなんですけど答えがないというか、それを自分たちがどういう風に理解してどういう風に行動に移すかということが大事なのかなと思うので、その部分で考えて行動できるという力を身に着けてもらいたいなと思います」
成長した豚は生徒たちの手で加工し、西条農業高校のブランド豚「アグリポーク」として地域でも販売しています。更に今、アグリポークを使ったレシピも考案し、地産地消の活動も行っています。
【男子生徒】
「エコフィードで活用してうまいことできたら、家畜で必要なトウモロコシや小麦なども減らすことができるので、それを世界にまわすことによって飢餓とか減らして、最終的にはみんなが笑顔になるんじゃないかなと思っています」
持続可能な社会に向け学びを深める彼らにとってSDGsとは?
【西条農業高校畜産課養豚班】
「SDGsは世界の未来を笑顔にする」