海田町「遺体なき殺人」強盗致死罪に問われた女に懲役11年判決「暴力で投資金回収、自己中心的」広島地裁

7/11(木) 17:48

2年前、広島県海田町で高齢の男性を死亡させ現金を奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている女の裁判員裁判で広島地裁は懲役11年の判決を言い渡しました。

判決文などによりますと、無職の門 美帆子被告(45)はおととし6月、海田町の事務所で今泉俊太被告と共謀し、当時71歳の男性から投資金を回収する目的で男性を殴る蹴るなどして死亡させ、現金およそ11万円を奪った強盗致死や、男性の遺体を遺棄した罪などに問われています。

11日の判決で広島地裁の角谷 比呂美 裁判長は「被告は共犯者が暴行を加えるのを止めることなく現金や金庫を探し続けた」などとして被告には強盗致死罪が成立すると指摘。

「被告は、暴力を用いてでも投資金を回収しようとし自己中心的な考え方がみて取れる」として、懲役14年の求刑に対し懲役11年の判決を言い渡しました。