ちょっと変わった高校生の就活イベント 水道の配管工事体験も 仕事体験ができる企業説明会

7/15(月) 18:21

7月に入って高校生の就職活動がスタートしました。
県内の高校生の求人倍率は、3年連続で過去最高を更新しています。

先週、広島市内で、ちょっと変わった高校生の就活イベントが開催されました。

(水道配管体験)
Q:何やっているんですか?
「お湯の配管を体験してもらっています」

先週、広島市内で開催された高校生を対象とした合同企業説明会。
高校生の求人は、年々、増加しています。
昨年度の求人倍率は、全国平均の3.98倍に対し、県内は、4.90倍で、3年連続で過去最高を更新しました。
31の企業が出展したこの説明会の特徴は、企業の仕事を体験できることです。

(水道配管体験)
「あとは締めるだけなんだけど、斜めだったら締めずらいので、ちょっと持って、真っすぐにしたほうが締めやすい」
「なるほど」

(参加した高校生)
「(仕事を)選ぶとなったら何をやるかが分からなかったら怖いので、こういうことを体験させてもらえることはうれしいし、楽しいです」

(日野工業・齊藤真輔さん)
Q:手ごたえはありますか?
「みんなしっかりと話を聞いてくれるのでうれしいです。手ごたえはありました」

一般的な高校生の就職活動は、学校に届いた求人票をもとに行われることが多く、そのため、企業と就活生が集まって、直接、対面する機会は、双方にとって、貴重な場になります。

(イベントに参加した高校生)
「(企業など)絞ってないです。なかなか見つけられなくて」
「色々な仕事があってまだ(内定が)決まってなかったので、いろいろ決める指標になったと思います」

(イベントを企画した「ジンジブ」・岡村大河 広島支店長)
「仕事の体験や自社で作っている製品こういったものをもってきてもらってよりイメージを付けてもらう。求人票の文字だけではない魅力を伝えられているところが1番のプロモーション」
Q:就活生に刺さりますか?
「刺さりますね」

この説明会から、2年連続で採用が決まった企業があります。

(瀬戸鉄工・瀬戸勝尋社長)
Q:ここから採用につながった?
「いいタイミングで出会いが起きています」

2年前に入社した寺西さん。社長と直接、話せたことが、入社の決め手になったと言います。

(2年前にイベントに参加した瀬戸鉄工・寺西創哉さん)
「2年前にこのブースに高校生として来て、ここで社長の話を聞いて職場体験からそのまま就職して」

今年も過熱しそうな高校生の就職戦線。

(イベントを企画した「ジンジブ」・岡村大河広島支店長)
「今年もおそらく去年を大幅に超えていく倍率を想定している。いよいよ始まりましたし、だいぶ激しくなると思います」

【取材メモ】
※体験型の就活イベントは近年、増加傾向。
※製造業や建設業は、会社を知ってもらうと同時に、業界を知ってもらう効果にも期待。
※仕事を知ることでミスマッチをなくし、就職後の離職率を減少させる効果がある。
※高校生の就活も大卒同様、今後、早期化する傾向。