「広島はつかいち大橋」新たな橋を建設 渋滞解消のため4車線化 700トンの橋げた架設を住民が見学

7/26(金) 18:19

広島市佐伯区と廿日市市を結ぶ「広島はつかいち大橋」の4車線化に向けた工事が進む中、県は、26日、橋げたを架ける工事を住民などに公開しました。

【辰巳アナ】
「巨大な橋げたがクレーン車で宙づりにされていて、これから設置されようとしています。橋脚を見てみますと、最終調整しているのでしょうか。作業員の方が多くいらっしゃいます。橋と比べると人が本当に小さく見えます」

設置されたのは新しい「広島はつかいち大橋」の全長およそ660メートルのうちの110メートルで、台船に載せられたクレーンが重さ700トンの橋げたをゆっくりと橋脚に降ろしていました。

【辰巳アナ】
「まもなく、橋脚が設置されようとしています。ゆっくりゆっくりと下に降りています」

建設中の橋は7年前に陸上部分の工事が始まり、今月から橋げたを架ける工事に入っています。

【辰巳アナ】
「現在、午前7時40分ですが、廿日市市から広島市に向かう上り車線が混雑しています。この渋滞を解消しようと、今ある橋の南側に新たな橋を建設することになりました」

広島市西区商工センターと廿日市市木材港をつなぐ廿日市草津線は商業施設の立地などにより慢性的な渋滞が課題となっています。
県によりますと、新しい橋は2車線で廿日市方面に向かう下り専用となる予定です。
現在、上下線の対面通行となっている橋は、新しい橋の開通後は広島市方面への上り専用になります。

26日は地元の住民などおよそ40人が工事現場を見学。
普段、なかなか見られない、巨大な橋の設置作業に興味津々の様子で橋の断面を写真に収めたり、記念撮影をしたりしていました。

【見学会に参加した小学3年生】
Q:どこが楽しかった?
「クレーンを見たの。(橋が)出来たらすぐ渡りたい」

【児童の母親】
「幼稚園が近かったので橋脚ができる時から見ていた。絶対見たいと言っていたのでこういう機会があってよかった」

【広島市佐伯区在住の参加者】
「クレーン船をもってきてやる(工事を)間近で見るチャンスない。すごく感激しました」

廿日市草津線の4車線化の効果について県の担当者は…

【県広島港湾振興事務所・廣中伸孝所長】
「まずは慢性的な交通渋滞の緩和、ここに一番期待しています。物流の効率化、災害に強い道路網の形成、こういったものも期待」

県によりますと、橋げたを架ける工事は今月中には終了する見込みですが、今後、橋や陸上の道路工事があるため全体の完成時期は未定としています。