「語り継ぐヒロシマ」 高校生が被爆者の体験を語り継ぐ会  「残された時間で、できる限り受け継ぐ」

7/26(金) 18:44

8月6日の原爆の日を前に26日、広島市で高校生が中心となって被爆者の体験を語り継ぐ会が開かれました。

広島市南区の公民館で開かれた「語り継ぐヒロシマ」は、広島皆実高校の生徒会のメンバーが企画・運営したものです。

生徒たちは皆実高校の前身にあたる第一高等女学校出身の92歳の被爆者、植田のり子さんと松坂 緑さんに、被爆当時の状況や生活に関する質問をし、2人が当時の体験を語りました。

原爆で植田さんは妹を、松坂さんは母と弟を失っています。

【14歳で被爆 植田のり子さん】
「広島市内は夜通し朝になるまで燃えていました。その燃えるのを見ながら私たちはお父さんお母さんと泣き叫びながら見ていた。こういう時代があってきょうがあるということをみなさん忘れないでいてほしいと思う」

【14歳で被爆 松坂 緑さん】
「いろいろ悲しい思い出がありますが、今でも、とても忘れられない」

【広島皆実高校 生徒会長・越智 祐葵 さん】
「残された時間で、できる限り受け継いで、それをまた今日来た子供たちに語り継ぐのがぼくの役目だと思う」

※植田のり子さんの「のり」の漢字は矢に見