宮島のゴミ箱あさる鹿も  “スマートごみ箱”出現で「何もないのでシカたない」広島

8/8(木) 19:40

大勢の観光客が出す「ごみ」の問題に悩む世界遺産の島・宮島でデジタル技術を活用したごみ箱による実証実験が8日から始まりました。

宮島口の旅客ターミナルなど2カ所に新たにごみ箱を設置するにあたり、8日は、セレモニーが行われました。

【廿日市市・松本 太郎 市長】
「今までごみが散らかされる課題がこれで解決できるだろう」

廿日市市の松本市長も大きな期待を寄せるこちらのごみ箱。
その理由とはー。

【前田記者】
「宮島観光の楽しみといえば皆さん(飲み物、食べ物)手に持っています。食べ歩きです。しかし、一方で食べた後に出るごみの処理が課題となっています。そこには宮島特有の問題があるんです」

宮島には、かつて公共の場にごみ箱がおよそ20カ所ありましたが、現在は、4カ所に減っています。

その大きな理由がシカの存在です。
シカはごみ箱からあふれ出たごみを漁って食べてしまうこともあります。

今回、表参道商店街にも設置されたごみ箱「SmaGO(スマゴ)」。
大きな特徴はごみの圧縮と量を通知する仕組みです。

ごみの量をセンサーが検知するため、あふれ出る前に回収することができます。

また、屋外にあるごみ箱では全国的にも珍しい「飲み残し」専用のボックスも設置され、早速、観光客がごみや残った飲み物を捨てていました。

【前田記者】
「ちょうどシカがごみ箱に寄ってきましたが、何もないのでシカたないと離れていきます」

【廿日市市・松本 太郎 市長】
「ポイ捨てや置き捨てが大きな課題だったが、ある程度ごみ箱を設置すればそういったものが減ると分かれば私たちは次のステップに進んでいきたい」