「海外からやってくる友人にサプライズを仕掛けたい…」高校生の願いに格式高いホテルが全面協力

8/8(木) 20:25

「海外からやってくる友人にサプライズを仕掛けたい…」そんな高校生の願いに8日、広島市のホテルが全面協力で応えました。感動の再会を「ツイセキ」します。

先月、リーガロイヤルホテル広島の一室である選考会が開かれていました。

【リーガロイヤルホテル広島・室 敏幸 社長】
「今までリーガロイヤルホテルで30年支えていただいたお客様にお返しをするという意味で、何か『願い』をしてもらって、その『願い』を叶えていこうと」

「リーガ」の愛称で親しまれるリーガロイヤルホテル広島はアジア大会が開かれた1994年に開業しました。
今年30周年。迎えた節目を記念して、多くの世代に恩返しをしようと「願い事」を募集しました。

【担当者】
「いただいた『願い』矢吹様、当選されまして」
【電話】
「えー」
【担当者】
「いただいた願いを叶えさせていただければと思うのですが」

当選したのは、広島市に住む高校1年生の矢吹 優奈さん(15歳)と梨絵さんの親子。
ヨーロッパに浮かぶジャージー島から広島に遊びにくる友人・カリーシャさん(14)の到着を「リーガ」で、そして、サプライズで迎えたいという「願い事」です。

【矢吹 優奈さん】
「(旅行先のタイで)プールで遊んでいただけ、それだけで仲良くなってしまったんですよ。奇跡というか。楽しみにしていることはサプライズをしたときの反応」

大好きになった英語を使い定期的にメッセージを送り合ってきたという優奈さんとカリーシャさん。直接顔を合わせるのは実に7年ぶりです。

【リーガロイヤルホテル広島・畑 有衣さん】
「みんなで、そのお部屋に降りて見ていただくような形でどうかなという、ご相談なんですけど…」

【矢吹 優奈さん】
「ありがとうございます」
【リーガロイヤルホテル広島・畑 有衣さん】
「よかったです」

優奈さんの願いを叶えるのは「リーガ」のおよそ100人のスタッフ。
各部署の「もてなし」のプロが全面協力し、本物の制服に身を包んだ優奈さんがスタッフとしてカリーシャさんにこっそりとケーキを準備する「サプライズ大作戦」です!

【矢吹 優奈さん】
「ここから」
【リーガロイヤルホテル広島・畑 有衣さん】
「こう、ケーキはこれくらい」
【リーガロイヤルホテル広島・畑 有衣さん】
「できるもの、できないものをお伝えしながら、喜んでいただけた部分もあったかなと思うので、このまま当日はばれないように」

そして…サプライズ本番の7日。
カリーシャさんの到着を前に、まずは畑さんたち、スタッフに手伝ってもらいながら宿泊部屋の飾りつけです。

【サプライズ仕掛け人・矢吹 優奈さん】
「いよいよ形になっている感じがして、本当に胸が今躍っています。反応が楽しみです」

そして午後6時ごろ…

【五十川記者】
「1階のロビーです。正面からカリーシャさんと父親のディランさんがやってきました。
あ、いま後ろを振り返りました。後ろを振り返りましたけれども、特に何か怪しんでいるなという感じは今のところないように見受けられます」

2人の再会の場となる宴会場は「リーガ」のスタッフが一般客に扮し、サプライズを見守ります。

【エキストラ役 リーガロイヤルホテル広島・室 敏幸社長】
「影からスっと見させていただきますので」
【母・梨絵さん】
「恐縮です。ありがとうございます」

さあ、チェックインを終えたカリーシャさんが優奈さんと同じ空間に入ってきました。
最大の山場、特製ケーキを披露する前に一度、変装した優奈さんが、こっそりと接近を試みます。

【矢吹 優奈さん】
「(ばれなかった?)セーフ!」

今度こそ、カリーシャさんの元へ。優奈さんはカリーシャさんに気づいてでもらえるでしょうか…

【矢吹 優奈さん】
「こちらホテルからのサプライズでございます」

<感動の再会>

サプライズは大成功!カリーシャさんと抱き合い7年ぶりの再会をかみしめました。

【矢吹 優奈さん】
「数週間前からこの準備をしてきたの!」
【カリーシャさん】
「とってもよかった」
【矢吹 優奈さん】
「ありがとう!」
【カリーシャさん】
「予想してなかったよ」

優奈さんにとって忘れることができない特別なひと時となりました。

【リーガロイヤルホテル広島・畑 有衣さん】
「無事成功したと優奈さんが言っているので、その気持ちだけで、とてもうれしいです。これからも一生の思い出に残るような場を提供していけたらと思います」

※ 一部リーガロイヤルホテル広島からの提供映像