今月５日、広島市中区のコンビニエンスストアで、男が店員に刃物を突きつけ、タバコを奪い逃走した事件で、県警は１３日、逃走していた２３歳の無職男を逮捕しました。
逮捕時、男の所持金は３０円でした。

強盗の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の安部弘志容疑者（２３）です。

警察によりますと安部容疑者は今月５日、広島市中区舟入幸町のコンビニエンスストアで、女性店員にカッターナイフのようなものを突きつけ、「金を出せ」などと言って脅し、店員が要求に応じなかったところ、安部容疑者は現金を奪うことなく、タバコ５箱
を奪って逃走した強盗の疑いがもたれています。

県警は店の防犯カメラに映っていた犯人の画像を公開し捜査していました。

そして１３日午後１時ごろ、海田町の商業施設内で警察官が安部容疑者に似た男を発見。防犯カメラに映っていた人物が所持していた帽子やカバンと同じデザインのものを身に着けていたため任意で話を聞き、その後、容疑が固まったとして、午後９時２０分過ぎに逮捕しました。

発見時、安部容疑者の所持金は３０円だったということです。また、犯行に使った刃物は所持していませんでした。

調べに対し、安部容疑者は「間違いありません」と容疑を認めていて、警察は事件後の安部容疑者の足取りや事件の経緯、動機などを詳しく調べています。