尾道市の公共工事めぐる贈収賄事件 市の元職員と土木工事会社元社長が起訴内容認める 広島地裁

8/23(金) 19:16

尾道市が発注した道路工事をめぐり、市の元職員が土木工事会社の元社長に入札情報を漏らし見返りに金銭を受け取った事件の初公判が開かれ、2人は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと尾道市の元職員、高橋宏和被告(52)は去年3月と6月に尾道市が発注した道路工事をめぐって、土木工事会社「渡辺工業所」の元社長大崎一義被告(58)に対し、入札に関する情報を漏らしました。
大崎被告はその見返りとして高橋被告に現金6万円を渡したとして、高橋被告は加重収賄の罪、大崎被告は贈賄の罪などに問われています。

23日、2人の初公判が開かれ、ともに起訴内容を認めました。
また犯行の理由を問われた大崎被告は「公共事業が減って会社の売り上げが下がってきたため、従業員の雇用を守るために犯行に及んだ」と述べました。

対して検察は「公正な入札を害したことは厳しい非難に値する」などとして、高橋被告に懲役2年6か月と追徴金6万円、大崎被告に懲役1年6か月を求刑しました。
判決は来月20日に言い渡されます。