大規模陥没から一夜明け…住民説明会 住民は「人災じゃないのか」広島市・松井市長「補償は万全に」

9/27(金) 17:29

26日、広島市西区で発生した大規模陥没により周辺の建物が傾いたり、ひびが入るなどした問題で27日朝、避難した住民に説明会が行われました。

26日午前、広島市西区福島町で幅15メートル、長さ40メートルにわたり市道が陥没し周辺では建物が傾いたり、ひびが入るなどしました。

広島市によりますと付近では当時、新たな雨水管を整備するための掘削工事が行われていました。

【野川キャスター】
「午前10時です。作業員、担当者が陥没した所の埋め戻し作業を行っています」

広島市は27日午前、ボーリング調査を完了し、路面の状況から沈下はいったん収束したと判断、27日から道路を埋め戻す作業を始めました。

避難した住民のなかには市の職員と一緒に自宅に残したままの荷物を取りに行く人も見られました。

また、避難所に指定された近くの小学校では住民説明会が行われ、およそ60人の住民が参加。

現場の状況や今後の生活支援・補償などが説明されましたが…

<住民説明会> 
【住民】
「これは人災で間違いないですか?」
【広島市の担当者】
「詳細はまだ分かっていないが、工事がきっかけで起きた事故だと認識している」
【住民】
「質問の答えになっていない」
【広島市の担当者】
「自然災害ではない」
【住民】
「人災と言いたくないんだろ」
「自宅に帰れない人がたくさんいる。大切なものを取りに帰りたいとか大勢いると思う。早く中に入れてもらいたい」

住民が期待する説明はされず・・・。
住民は不安を募らせます。

【参加した人は】
「この日まで我慢すればできる。この日から修復に入ってもらえるんだなと、分かるような説明会にしてくれないと僕らも来る意味がない」

一方、午後からは広島市の松井市長が陥没した現場を初めて視察しました。

【広島市・松井一実市長】
「シールド工法は安全を確保しながらやることになっているが、何らかの原因があって地盤そのものが沈下したと受けとめている。原因を早急に突き止めることをしっかりやってもらいたい」

そのうえで住民への補償については「市と業者が協力して万全に行いたい」としました。