ノーベル平和賞決定で被爆者7団体が声明 「すべての被爆者をたたえたい」言及を評価

10/17(木) 17:33

広島の被爆者7団体が17日、会見し、日本被団協のノーベル平和賞受賞決定の理由に「すべての被爆者をたたえたい」と述べたことを評価すると共にこれからも核兵器の廃絶と世界の被爆者の援護を訴える決意を新たにしました。

広島被爆者7団体は17日、共同で声明を発表し、ノーベル平和賞の受賞決定理由に「すべての被爆者をたたえたい」と述べられたことを歓迎するとともに、「日本が外交力を強め核保有国を誘導する役割を果たさなければ国際的な栄誉と期待を裏切ることになる」と訴えました。

【広島被爆者団体連絡会議・田中聡司 事務局長】
「非常に重荷を背負わされた平和賞でもあるという認識をした」そのうえで、7団体は引き続き、核兵器の廃絶と世界の核被爆者の援護を求めていくとしています。

また、日本被団協の箕牧智之代表委員はノルウェーの駐日大使から祝福のメールを受けとったことを明かし12月のノーベル平和賞授賞式に参加する意向を示しました。

【日本被団協・箕牧智之代表委員】
「私も7月から入院していたもので一生懸命治しているから、12月に間に合うと思うと言った『ぜひ行くように』という話をいただいています」

そのうえで、現地では、原爆被害を中心に訴えていきたいとしています。