遂に御用! 人を襲うサル捕獲まで一部始終 保護は難しく山奥に放す 広島・廿日市市

10/29(火) 17:25

階段を一気に駆け上がり、建物の扉に突進するサル。
廿日市市郊外の住宅地で撮影しました。

【五十川記者】
「人がいるというのはむこうも分かっていると思うんですが、それでもその場所にとどまって一点を見つめています」

廿日市市大野中津岡地区では先週から「人を恐れない」サルが出没。
住民に危害を加えるようになりました。

【左手を10針縫うけが・被害にあった女性(80代)】
「廊下から戸を開けてのぞいたと思ったら裏をまわってここに来ていたんですね。飛びかかってきてからやられました」

首輪をつけたこのサル。
捕獲用の箱罠の仕組みをどこかで学習したのでしょうか、入る気配はありません。
住民の不安は募ります。

【別の住民は】
「人を見てもすぐには逃げんよね。早く捕まえてもらいたいです」

廿日市市の職員などが朝から捕獲を試みましたが…「逃げた」
エサでおびき寄せ、隙を伺っても…
またも逃げられてしまいました。

【廿日市市の担当職員】
「追い込んで挟み撃ちをして網をかけようと思ってすり抜けたという感じですね」

そして…午後3時。
再びエサでおびきよせ警戒心をといてから網をかぶせました。
ついにサルの捕獲に成功しました。

【県動物愛護センター・永井佳英さん】
「首輪がついていたので元々飼われていたのかもしれないが、いま愛玩用に飼うことは禁止されている。いまうち(センター)に入れるのは難しい」

市によりますとサルは首輪をつけていましたが、警察に持ち主からの届け出がないことから、「野生のサル」として29日中に山奥に放つということです。