アストラムライン30周年 野川アナが運行ダイヤ作りに挑戦 秋のファンまつり【後編】

10/30(水) 20:30

前回に引き続き、アストラムラインの秋のファンまつりを取材しています。
前回はファンの皆さんが楽しむ様子を中心にお届けしましたが、2回目のきょうは野川的アストラム秋のファンまつりをお届けしましょう!
それでは、出発進行!

今年8月でめでたく30周年を迎え、先日、アストラムライン恒例の秋のファンまつりが開かれました。
節目のファンまつりには、当初の見込みを超えるおよそ5000人が訪れ、アストラムラインの歴史上はじめて、電車の修理や点検を行う検車棟を開放。
新型車両7000系の運転台の乗車体験や、さらに深夜に活躍する保守作業車の乗車体験も初めて可能に。
取材を行う一方で、実は私も一ファンとして、一緒に楽しませてもらっていたんです。

【野川アナ】
「あ!おー、まだまだ新しい車両の香りがしますね。あ、ちゃんと今回の公開用にこの液晶画面がしっかりセットアップされていますね。いやー、いいですね。ここ持って右手でね、グーっとワンハンドルでするんですよね。
この視点は中々味わえるものではありませんから、いつか自宅の鉄道部屋に運転台の機材一式を置いて妄想で運転するというのが私の夢でありますので。
その夢をシミュレーションして、もう少し浸ります」

そして、運転台から出るときは非常時にしか使うことがない、非常階段を通って車両の外へ。
事故がないのが一番ですが、ここを通ることはなかなかできない体験ですよ。
さらに、この車両の横には…

【野川アナ】
「お!ちょっとグッズお会計最後尾。こっちもうズラーっとですよ。アストラムラインのグッズが並んでおりますよ。つり革もありますよ。家の物干し竿にかけて、セルフつり革なんかやるんですよね。6000系で使っていたつり革ですから、これはもうファンはたまらない。
あれ見てください。あれ、ホーム上の案内表示じゃないですか?これ売っているんですかね?あのー、あちらはまだ買えますか?」
「大丈夫です。1枚1000円になります」
「ありがとうございます。これ、せっかくですから、2枚セットでちょっとお願いいたします」
「ありがとうございます」

こういった出会いは、まさにプレイスレス。
さらに運転士さんが使っていた懐中時計も購入しました。

【野川アナ・ディレクター】
「すごい!これが我が家に来ますよ」
「ああいうグッズは、(買って)どうするんですか?みなさん」
「これは飾ってニヤニヤするんですよ。見て。それ以上でもそれ以下でもないんですね。実用的にどうこうするわけじゃないんですよ」
「(奥さんに)怒られないんですか?」
「いやまあ、怒られるとか怒られないとか、そういう我が家の安全保障にかかわる話がありますけれども、これは出会いですから。帰ってから交渉します」

さらにこんなイベントも初開催でした。
アストラムラインの社員が鉄道のダイヤグラムの作り方を指導するキッズ向けの体験教室です。
参加費が必要なイベントでしたが、大盛況でした。

【野川アナ】
「ということで、アストラムラインダイヤ作成体験教室ー!あれ?私だけ」

ここで私への特別レッスンタイム!司令員を束ねる津山さんからマンツーマンで鉄道ダイヤの書き方を学びます。

【広島高速交通運輸部 津山朗文運輸課長・野川アナ】
「はい、では早速ですけれどもダイヤ作成体験教室。正式名称は列車運行図表、ダイヤグラムといい、略してダイヤといいます。一日の列車の運行計画が書かれている一枚の長い用紙で列車の動きが一目でわかります」

ダイヤグラムは縦軸に駅名や駅間の距離、横軸は1目盛りが1分で、列車番号や駅での発着時分が書かれています。
斜めに走る線、一本一本は列車を表していて、今どこを走っているのか、一目瞭然です。
さらにアストラムラインでは列車番号末尾のアルファベットにも意味があるそうなんです。

【広島高速交通運輸部 津山朗文運輸課長・野川アナ】
「アストラムラインはこれだとK。Kですね、広域公園前のK。ですから本通行きでしたらH」
「この末尾のアルファベットで行き先がわかる」
「そうです」
「では野川さん、05020H列車と06111K列車はどこですれ違っているでしょうか?」
「あ~、祇園新橋北ですれ違うんですね」
「そうですね、そういうのがわかるわけですね」
「この1枚でいろんな情報が分かるようにできております」

さらに、ダイヤグラムを開いてみると…

【広島高速交通運輸部津山朗文運輸課長・野川アナ】
「よっ!ほほほ。あらー」
「2m30cmございます」
「これは実際のダイアグラムを拡大したものなんですね」
「そうですね、実際はこれが正式な製本している、正式なダイヤになります」
「まあ、結構それなりの長さはございます」
「紙だけ触らせていただいてもよろしいですか?」
「どうぞ、どうぞ」
「紙はそうですね、厚紙ですか」
「ええ、1年耐えられるように」
「そうですよね、1年間使い続けると」
「ボロボロですね」

それでは、ここからがダイヤ作成体験教室の本番です。
列車が駅に到着する時間を表すのが、通称ヒゲと呼ばれる秒記号です。
0から55まで5秒おきに12個の記号があります。
覚えるのが大変と思いきや、実は規則性があって実際にはこの4つを覚えるだけで良いそうです。

【広島高速交通運輸部 津山朗文運輸課長・野川アナ】
「あとこの05秒10秒というのは各記号にまず横棒一本足せばプラスの5秒。
2本足せば+の10秒。あと15秒から55秒まで同じルールになっておりますので。これでもう簡単ですね」
「はい。規則性はわかりましたが、ちょっといざやると緊張しますね」
「では早速ですが本通から書いて下さい。どうぞ」
「5時2分00秒ね」

練習問題は5時2分に本通駅を出発して5時38分45秒に広域公園前駅に到着する空想のダイヤ。
秒記号さえ覚えられれば、簡単な問題です。

【広島高速交通運輸部 津山朗文運輸課長・野川アナ】
「かけたと思います。お願いいたします」
「見せていただきます。えー、5時2分00秒。6分の05と6分の35。えー、最後が38分45秒。あー、素晴らしいです。合格です」
「あー、ホッとしました」
「無事、野川さんもスジ屋です」
「あー、入り口に立てましたかね?」
「そうですね」

ちなみに練習問題と朝のラッシュ時のダイヤを比べるとこんな感じ…最短2分30秒間隔の過密ダイヤは列車線がびっしり。
さすが本職はすごいですねえ。
何はともあれ、開業30年を迎えたアストラムライン。
これからも広島の町を走り続けます。