バズる外交官がSNSで捜索願い 30年前、東広島で撮影されたビデオ映像 果たして見つかるか【前編】
10/31(木) 20:30
”バズる外交官″が探していた東広島で撮影された幼少期のビデオ映像。
なぜ、30年前の映像を探し求めていたのか…
そして映っていた中身とは?
先月、SNS上に投稿された1件の”捜索願い”
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「おじいちゃんの家が空き巣被害にあって、運悪く、私たちにとって値段では測れない大切なビデオも道連れになったのです。その映像は私にとって極めて価値のある「史料」なのです。このXの投稿に最後の希望を託したいと思います」
ビデオを探すこの投稿の主は…。
ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使。
流暢な日本語でユーモア溢れる投稿が人気の人呼んで”バズる外交官”です。
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「そういえば、あのとき日本の保育園の仲間たちと一緒に(ジョージア語の)歌を歌った。(幼少期から)私の活動が始まっていた日本とジョージアの友好を確かめることができる」
父親が広島大学の研究員となった縁で4歳のころ家族で東広島市に移り住んだ大使。
日本語に不慣れな中保育所の発表会で東広島の「ともだち」がジョージア語を覚え、一緒に歌ってくれたことがいまの「外交の原体験」だといいます。
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「これ(ビデオ)が出てきたら長年の夢というか、長年の思いが晴れて一つ人生の中でスッキリしたものができる」
そこで…番組では当時の映像の手がかりを求め大使が幼少期を過ごした東広島市西条町を緊急取材…ところが!
【近くに住む人】
Q:ここは元々保育所で合っている?
「そう合っている。(なくなって)10年くらい経っていると思う」
保育所は2011年に閉園し、現在は駐車場に…
電話取材を進め大使の投稿写真に写っていた当時の担任の先生に辿りつきました。
【保育所時代の担任・渡邉芳枝さん】
「(日本語が話せない大使と)自分はどうしたらこの子と信頼関係が築けるかなと考えて、年長になって発表会でジョージア語で歌えたらいいかなと考えたのが最初。(大使の記憶に深く残っていて)とてもうれしいし、私は私でこの仕事で人とどう向き合ったらいいか考えさせられた」
担任だった渡邉さんは覚えていました!
ただ…大使が探していたジョージア語の合唱はというと…
【保育所時代の担任・渡邉芳枝さん】
「あ、テムカくん、テムカくん(保育所での愛称)」
当時の同級生の母親に自宅からビデオテープを探し出してもらいましたが、肝心のジョージア語の歌は見つかりませんでした。
【娘が同級生 ビデオ持参・上西恵子さん】
「絶対撮っていると思うんですよね~…」
「2人で頑張ります…頑張りますから!何とか…!見つけます!」
数日後…「有力なテープが見つかった」との一報が!
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「こんにちは。先日はありがとうございました」
Q:見つかりましたか?
「あったんですよ~」
先日、テープを持ってきてくれた同級生の母親の上西恵子さん。
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「もう至るところを探したんですけど、これだと思います」
「はっぴょうかい」のラベルが貼られたテープ。
家の隅々まで探し、大使が「年長」だったときの映像を見つけ出しました。
ただ、保育所を卒業して30年…静かに眠っていたテープには大きな白カビが生えていました。
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「でも、ここの中にきっとあれば入っていると思うんですよね。テレビ局のほうでなんとかここら辺をきれいにしてもらって映像を見てもらえたらと思う」
間違いなくジョージア語の合唱が映っている」という上西さん…
そのままデッキに入れても映らないおそれがあるため、広島市内の写真館に修復を依頼しました。
およそ2週間後…
【五十川記者】
「え、これ白カビが生えていたテープですか」
白カビを丁寧に拭き落としてもらい、ついに大使に見てもらえる状態に…
【たかす写真館・草地義範さん】
「すごいの来ちゃったな、結構大変だなと思ったんですけど、今までの経験でもないくらいの(難易度)レベルだったが、なんとかできてよかったです。幼稚園のお遊戯会のような声も子どもたちのにぎやかで楽しそうな感じがちゃんと映っていましたね」
そして、取材スタッフは一路、大使が待つ東京へと向かいました。
※【後編】に続く
なぜ、30年前の映像を探し求めていたのか…
そして映っていた中身とは?
先月、SNS上に投稿された1件の”捜索願い”
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「おじいちゃんの家が空き巣被害にあって、運悪く、私たちにとって値段では測れない大切なビデオも道連れになったのです。その映像は私にとって極めて価値のある「史料」なのです。このXの投稿に最後の希望を託したいと思います」
ビデオを探すこの投稿の主は…。
ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使。
流暢な日本語でユーモア溢れる投稿が人気の人呼んで”バズる外交官”です。
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「そういえば、あのとき日本の保育園の仲間たちと一緒に(ジョージア語の)歌を歌った。(幼少期から)私の活動が始まっていた日本とジョージアの友好を確かめることができる」
父親が広島大学の研究員となった縁で4歳のころ家族で東広島市に移り住んだ大使。
日本語に不慣れな中保育所の発表会で東広島の「ともだち」がジョージア語を覚え、一緒に歌ってくれたことがいまの「外交の原体験」だといいます。
【ジョージア ティムラズ・レジャバ駐日大使】
「これ(ビデオ)が出てきたら長年の夢というか、長年の思いが晴れて一つ人生の中でスッキリしたものができる」
そこで…番組では当時の映像の手がかりを求め大使が幼少期を過ごした東広島市西条町を緊急取材…ところが!
【近くに住む人】
Q:ここは元々保育所で合っている?
「そう合っている。(なくなって)10年くらい経っていると思う」
保育所は2011年に閉園し、現在は駐車場に…
電話取材を進め大使の投稿写真に写っていた当時の担任の先生に辿りつきました。
【保育所時代の担任・渡邉芳枝さん】
「(日本語が話せない大使と)自分はどうしたらこの子と信頼関係が築けるかなと考えて、年長になって発表会でジョージア語で歌えたらいいかなと考えたのが最初。(大使の記憶に深く残っていて)とてもうれしいし、私は私でこの仕事で人とどう向き合ったらいいか考えさせられた」
担任だった渡邉さんは覚えていました!
ただ…大使が探していたジョージア語の合唱はというと…
【保育所時代の担任・渡邉芳枝さん】
「あ、テムカくん、テムカくん(保育所での愛称)」
当時の同級生の母親に自宅からビデオテープを探し出してもらいましたが、肝心のジョージア語の歌は見つかりませんでした。
【娘が同級生 ビデオ持参・上西恵子さん】
「絶対撮っていると思うんですよね~…」
「2人で頑張ります…頑張りますから!何とか…!見つけます!」
数日後…「有力なテープが見つかった」との一報が!
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「こんにちは。先日はありがとうございました」
Q:見つかりましたか?
「あったんですよ~」
先日、テープを持ってきてくれた同級生の母親の上西恵子さん。
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「もう至るところを探したんですけど、これだと思います」
「はっぴょうかい」のラベルが貼られたテープ。
家の隅々まで探し、大使が「年長」だったときの映像を見つけ出しました。
ただ、保育所を卒業して30年…静かに眠っていたテープには大きな白カビが生えていました。
【保育所時代の同級生の母親・上西恵子さん】
「でも、ここの中にきっとあれば入っていると思うんですよね。テレビ局のほうでなんとかここら辺をきれいにしてもらって映像を見てもらえたらと思う」
間違いなくジョージア語の合唱が映っている」という上西さん…
そのままデッキに入れても映らないおそれがあるため、広島市内の写真館に修復を依頼しました。
およそ2週間後…
【五十川記者】
「え、これ白カビが生えていたテープですか」
白カビを丁寧に拭き落としてもらい、ついに大使に見てもらえる状態に…
【たかす写真館・草地義範さん】
「すごいの来ちゃったな、結構大変だなと思ったんですけど、今までの経験でもないくらいの(難易度)レベルだったが、なんとかできてよかったです。幼稚園のお遊戯会のような声も子どもたちのにぎやかで楽しそうな感じがちゃんと映っていましたね」
そして、取材スタッフは一路、大使が待つ東京へと向かいました。
※【後編】に続く