「被爆体験伝承者」と「家族伝承者」 広島市が新たに16人を任命 平和への思い次世代に受け継ぐ

11/1(金) 14:26

被爆者がいなくなる時代が近づく中、被爆の実相と平和への思いを次の世代に受け継ぐ活動の重要性は増しています。
広島市は新たに今日付けで16人を被爆体験伝承者と家族伝承者として委嘱しました。

今日付けで新たに委嘱されたのは被爆者や家族の思いを受け継ぐ「被爆体験伝承者」14人と「家族伝承者」2人のあわせて16人です。

この取り組みは被爆者の高齢化が進む中、被爆にまつわる体験と平和への思いを次の世代に伝えていくためのもので、これまでに証言者と伝承者あわせて240人が委嘱を受けています。

これまで市は期間を定めて募集していましたが、被爆体験を確実に後世に伝えるため、できるだけ多くの被爆者の体験を掘り起こそうと年間を通した募集に切り替えました。
また、任命期間も今年度から無期限となっています。

広島市は、被爆者の体験や平和への思いを後世に伝える為、2012年から被爆者自身が体験を伝える「被爆体験証言者」と被爆者に代わって伝える「被爆体験伝承者」を。
また、2022年からは被爆者の家族による「家族伝承者」を募集し養成しています。
伝承者は原爆資料館での講話や学校などに派遣され講話を披露しています。