変わる「大学祭」 学生たちの奮闘に密着 新たな試みにトラブル続出 広島
11/4(月) 20:30
創立30周年の節目の年に開催された広島市立大学。
これまでにない大学祭を作ろうと挑戦する学生たちに密着しました。
先月行われた広島市立大学の大学祭。
フィナーレは、土砂降りの中でした。
今年で創立30周年を迎えた広島市立大学。
大学祭の中心となる実行委員会は、9つの局に分かれ各リーダーが引っ張っていきます。
【大学祭実行委員会・巽亮太カフェ局長】
「8月から10月まで物品協賛があって、今物品協賛をやっています」
【大学祭実行委員会・浦木奈由広報局長】
「(食堂のサイネージに)出展団体の一覧を掲示するので今急ピッチでやっています」
節目の今年、大学祭は、新たな1歩を踏み出そうとしていました。
【大学祭実行委員会・浦川千歌委員長】
「前の年の反省点を活かしてどんどんいい大学祭にしていこうという感じから、今年はポップな感じで盛り上がる大学祭にしたいという思いがあります」
Q:全く新しいものにチャレンジする?
「そうです」
ステージのパネルも、躍動感のあるデザインに変え、会場の装飾局の担当も気合い十分です。
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
「今まで作ったものを一気に装飾で張り付ける感じになります」
その頃、模擬店を担当する局では、大問題が発生していました。
【大学祭実行委員会・石倉綺乃模擬局長】
「1個の分電盤と(電気の)線で持ってこられる電力を越してるので1本足している。その分が全部プラスでかかっている」
店舗が大幅に増えため、設備費が予定の倍近くになってしまいました。
【大学祭実行委員会・石倉綺乃模擬局長】
「どうするこの金額。これ会計局は出せるのかな」
「出せないと思うだって30万円プラス無理でしょう」
「無理よね。どうすればいいんだろう」
準備は講義が終わったあとの夜に行われます。
真っ暗なステージに集まったのは、ステージのイベントを担当する「企画局」のメンバー。
本番を想定したリハーサルを何度も繰り返します。
【大学祭実行委員会・大平悠真企画局長】
Q:感じはつかめた?
「感じきょうつかめました。ちょっと暗いので立ち位置やステージのばみりなどは後日になりますが」
大学祭の準備は、実行委員会の学生だけではありません。
ステージイベントに出演するサークルの学生たちも、最後の追い込みです。
「1番お客さんがきてくれるのが大学祭。そもそも大学祭にかける思いがでかいです」
大学祭前日。
今回、初めて企画されたイルミネーション。
「装飾局」が担当する大学祭の目玉企画で、40本以上のイルミネーションを取り付けます。
【イルミネーション作業】
「もう1個左の赤いライトもちょっと気になる。左の…」
取り付けもまもなく終了となった所で、まさかの展開。
「電源コードを2本使ってる。前回2本使ったけど、あれが2本じゃなくて1本でつなげないとこっちが足りない」
「うそって言ってくれませんか。1時間以上かけたのに・・・」
ここに来て、まさかのやり直し。
そのころSNSなどで広報を担当するシステム局で、ホームページが立ち上がらないというアクシデントが発生。
【大学祭実行委員会・沖本千幸システム局長】
Q:順調ですか?
「順調だと思います」」
Q:そうでもない感じですが・・・
「もう何も聞かないでください」
時計が夜の10時を回ろうとする頃、装飾局にもまたもピンチが訪れていました。
【大学祭実行委員会・沖本千幸システム局長】
Q:間に合う?
「装飾は間に合わないです」
Q:これは間に合うでしょう?
「この(人員の)半分以上がいなくなるので、装飾局だけでやらないといけないとなると間に合わないです」
今回、初めてチャレンジする階段アートが完成していません。
帰りの最終バスが出れば、その後は近くのホテルなどに泊まるか、車通学の学生だけで作業をしなければなりません。
大学祭準備の最後の難関。
残った学生たちで懸命の作業を続けます。
間に合うのか?夜中11時を廻った頃…
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
Q:間に合ったね?
「疲れました。いい感じです」
システム局が手掛けるホームページも無事に立ち上がり、これで、夏休み前から始まった大学祭の準備は全て終了しました。
迎えた大学祭初日。
キャンパスは大勢の人で賑わいます。
学生以外の人たちにも楽しんでもらいたい。
そんな思いで企画した今年の大学祭。
【受付担当】
「お子さんとかお年寄りの方おじいちゃんやおばあちゃんも来てくださってます」
【女の子たち】
Q:大学祭は楽しい?
「楽しいです」
「スタンプラリーをしました」
企画局のメンバーが繰り返しリハーサルしたステージも大好評です。
イベントには、SNSを使ったライブ投票など様々な仕掛けが使われています。
そこを担当するのは・・。
【企画局長・システム局長】
Q:バックヤードを支えまくってますね?
「そうかもしれない」
「システム局長と企画局長です」
順調に見てた大学祭ですが、本番中にトラブルが発生。
一部の模擬店の電源が止まってしまいました。
【模擬局実行委員】
「ブレーカーが落ちたりするので電話がきたら走っていく」
実行委員には、休む暇はありません。
あたりが暗くなる頃、「装飾局」のスタッフが動き始めました。
いよいよ、大学祭史上初となるイルミネーションが点灯されます。
《イルミ点灯》 「点灯」
試行錯誤を重ねてきたイルミネーションも、きれいに点灯しました。
ステージでは、アカペラ部のコンサートが始まりました。
3年生は、このステージで引退です。
これが学生生活、最後のパフォーマンスです。
《アカペラ部》
最終日は、夜から土砂降りになりました。
フィナーレのステージに上がったのは、大学祭を裏から支えた9人の局長たちです。
一人一人が、今回の学祭に込めた思いを伝えます。
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
「がんばってやってもなかなかうまくいかないことだらけで本当に大変だったけど2年生も本当に働いてくれて」
【大学祭実行委員会・大平悠真企画局長】
「自分1人では無理だった時に局長たちがみんな動いてくれてとってもうれしかったです。大学祭実行委員会の皆さん僕を局長にしてくれてありがとうございました」
「大好き」
「俺も大好き」
《スタジオ》
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「それぞれの局がほかの局と調整しあって物事を作り上げていくのは、これから出る社会に通じる。社会に出る前にいち早く学生時代に経験できたというのは、非常に良かったと思います」
これまでにない大学祭を作ろうと挑戦する学生たちに密着しました。
先月行われた広島市立大学の大学祭。
フィナーレは、土砂降りの中でした。
今年で創立30周年を迎えた広島市立大学。
大学祭の中心となる実行委員会は、9つの局に分かれ各リーダーが引っ張っていきます。
【大学祭実行委員会・巽亮太カフェ局長】
「8月から10月まで物品協賛があって、今物品協賛をやっています」
【大学祭実行委員会・浦木奈由広報局長】
「(食堂のサイネージに)出展団体の一覧を掲示するので今急ピッチでやっています」
節目の今年、大学祭は、新たな1歩を踏み出そうとしていました。
【大学祭実行委員会・浦川千歌委員長】
「前の年の反省点を活かしてどんどんいい大学祭にしていこうという感じから、今年はポップな感じで盛り上がる大学祭にしたいという思いがあります」
Q:全く新しいものにチャレンジする?
「そうです」
ステージのパネルも、躍動感のあるデザインに変え、会場の装飾局の担当も気合い十分です。
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
「今まで作ったものを一気に装飾で張り付ける感じになります」
その頃、模擬店を担当する局では、大問題が発生していました。
【大学祭実行委員会・石倉綺乃模擬局長】
「1個の分電盤と(電気の)線で持ってこられる電力を越してるので1本足している。その分が全部プラスでかかっている」
店舗が大幅に増えため、設備費が予定の倍近くになってしまいました。
【大学祭実行委員会・石倉綺乃模擬局長】
「どうするこの金額。これ会計局は出せるのかな」
「出せないと思うだって30万円プラス無理でしょう」
「無理よね。どうすればいいんだろう」
準備は講義が終わったあとの夜に行われます。
真っ暗なステージに集まったのは、ステージのイベントを担当する「企画局」のメンバー。
本番を想定したリハーサルを何度も繰り返します。
【大学祭実行委員会・大平悠真企画局長】
Q:感じはつかめた?
「感じきょうつかめました。ちょっと暗いので立ち位置やステージのばみりなどは後日になりますが」
大学祭の準備は、実行委員会の学生だけではありません。
ステージイベントに出演するサークルの学生たちも、最後の追い込みです。
「1番お客さんがきてくれるのが大学祭。そもそも大学祭にかける思いがでかいです」
大学祭前日。
今回、初めて企画されたイルミネーション。
「装飾局」が担当する大学祭の目玉企画で、40本以上のイルミネーションを取り付けます。
【イルミネーション作業】
「もう1個左の赤いライトもちょっと気になる。左の…」
取り付けもまもなく終了となった所で、まさかの展開。
「電源コードを2本使ってる。前回2本使ったけど、あれが2本じゃなくて1本でつなげないとこっちが足りない」
「うそって言ってくれませんか。1時間以上かけたのに・・・」
ここに来て、まさかのやり直し。
そのころSNSなどで広報を担当するシステム局で、ホームページが立ち上がらないというアクシデントが発生。
【大学祭実行委員会・沖本千幸システム局長】
Q:順調ですか?
「順調だと思います」」
Q:そうでもない感じですが・・・
「もう何も聞かないでください」
時計が夜の10時を回ろうとする頃、装飾局にもまたもピンチが訪れていました。
【大学祭実行委員会・沖本千幸システム局長】
Q:間に合う?
「装飾は間に合わないです」
Q:これは間に合うでしょう?
「この(人員の)半分以上がいなくなるので、装飾局だけでやらないといけないとなると間に合わないです」
今回、初めてチャレンジする階段アートが完成していません。
帰りの最終バスが出れば、その後は近くのホテルなどに泊まるか、車通学の学生だけで作業をしなければなりません。
大学祭準備の最後の難関。
残った学生たちで懸命の作業を続けます。
間に合うのか?夜中11時を廻った頃…
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
Q:間に合ったね?
「疲れました。いい感じです」
システム局が手掛けるホームページも無事に立ち上がり、これで、夏休み前から始まった大学祭の準備は全て終了しました。
迎えた大学祭初日。
キャンパスは大勢の人で賑わいます。
学生以外の人たちにも楽しんでもらいたい。
そんな思いで企画した今年の大学祭。
【受付担当】
「お子さんとかお年寄りの方おじいちゃんやおばあちゃんも来てくださってます」
【女の子たち】
Q:大学祭は楽しい?
「楽しいです」
「スタンプラリーをしました」
企画局のメンバーが繰り返しリハーサルしたステージも大好評です。
イベントには、SNSを使ったライブ投票など様々な仕掛けが使われています。
そこを担当するのは・・。
【企画局長・システム局長】
Q:バックヤードを支えまくってますね?
「そうかもしれない」
「システム局長と企画局長です」
順調に見てた大学祭ですが、本番中にトラブルが発生。
一部の模擬店の電源が止まってしまいました。
【模擬局実行委員】
「ブレーカーが落ちたりするので電話がきたら走っていく」
実行委員には、休む暇はありません。
あたりが暗くなる頃、「装飾局」のスタッフが動き始めました。
いよいよ、大学祭史上初となるイルミネーションが点灯されます。
《イルミ点灯》 「点灯」
試行錯誤を重ねてきたイルミネーションも、きれいに点灯しました。
ステージでは、アカペラ部のコンサートが始まりました。
3年生は、このステージで引退です。
これが学生生活、最後のパフォーマンスです。
《アカペラ部》
最終日は、夜から土砂降りになりました。
フィナーレのステージに上がったのは、大学祭を裏から支えた9人の局長たちです。
一人一人が、今回の学祭に込めた思いを伝えます。
【大学祭実行委員会・瀬戸真琴装飾局長】
「がんばってやってもなかなかうまくいかないことだらけで本当に大変だったけど2年生も本当に働いてくれて」
【大学祭実行委員会・大平悠真企画局長】
「自分1人では無理だった時に局長たちがみんな動いてくれてとってもうれしかったです。大学祭実行委員会の皆さん僕を局長にしてくれてありがとうございました」
「大好き」
「俺も大好き」
《スタジオ》
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「それぞれの局がほかの局と調整しあって物事を作り上げていくのは、これから出る社会に通じる。社会に出る前にいち早く学生時代に経験できたというのは、非常に良かったと思います」