トランプ氏 返り咲き マツダ毛籠社長「我々の取りうるべき対応を決めたい」 関税引き上げに警戒感

11/7(木) 18:18

アメリカ大統領選挙で前大統領のトランプ氏が4年ぶりの返り咲きを果たしたことに広島を訪れた人や広島の経済界からは様々な声が聞かれました。

アメリカ大統領選では共和党のドナルド・トランプ氏が7つの激戦州を制するなどして勝利を確実にしました。

一 夜明けた7日、多くの観光客が訪れる平和公園では ー

【愛知から】
「円高になりそうだって話だから、どうしても輸出がしにくくなるのがちょっと心配」
【三重から】
「産業に関しては、関税の関係で日本に影響があるとは思うんですが、負けずに日本も頑張っていければと思います」
【ベルギーから】
「アメリカは依然として世界経済や政治の『ビッグプレイヤー』です。彼が話したことは何でもメディアに取り上げられて他国へ影響を与えますよね」

一方、トランプ氏が表明している公約の一つ、関税の大胆な引き上げに対し経済界から警戒の声も上がっています。

【マツダ・毛籠勝弘社長】
「2016年、トランプさんが(前回)当選されたときもアメリカにいたけど、当時も同じような状況で、大変難しい環境に置かれたことがあります」

今年度の業績見通しの下方修正を発表した自動車メーカー・マツダ。
アメリカでの販売好調が経営を支えているだけに毛籠勝弘社長は状況を注視していく考えを示しました。
トランプ氏はメキシコからの輸入車に対し大幅な関税を課す可能性も示していてマツダもメキシコに生産拠点となる工場を構えています。

【マツダ・毛籠勝弘社長】
「個社で解決できる問題ではない。通商の問題、国と国のかかわりの中で輪郭がはっきりしてくると思うので、中身を精査して、影響を吟味して我々の取りうるべき対応を決めていきたい」