大学の講義室や食堂に「企業名」看板 広島大学でネーミングライツ事業進む 大学・企業の狙いは
11/12(火) 18:35
大学と企業それぞれにとって大きなメリットに繋がる取り組みです。
広島大学では構内の施設を活用したネーミングライツ事業を進めていて、名乗りを上げた企業との記念式典が行われました。
広島大学の東広島キャンパスで開催された記念のテープカット。
地元のプラスチックメーカーと大学側が締結したネーミングライツ契約に伴うものです。
(青坂記者)
「通常であれば番号のみが入り口に示されている講義室ですが、今回の命名権の取り組み、その名の通り、番号だけではなく企業名も一緒に記されています」
広島大学では4年前から施設を有効活用しようとネーミングライツ事業を進め、今回で23件に上ります。
(広島大学・矢吹彰広 工学部長)
「建物を建てて約40年、老朽化が進んでいる。整備していくことが学生の研究や学習意欲につながるということで、そういうものに(資金を)使っている」
施設の運営や維持のために大学側が始めたネーミングライツ事業。
一方で企業側の狙いは…
(ダイキョーニシカワ・杉山邦男 社長)
「弊社に興味を持って入社してもらうということが狙いの大きなところ。来年度でいうと予定人数の採用はできているが、年々厳しくなっている」
(青坂記者)
「ネーミングライツの取り組みは講義室だけではありません、多くの学生が利用する食堂の入り口にも大きな看板が設置されています」
広島大学ではこれまでの契約のうちおよそ7割にあたる16件が工学部での契約です。さらに大学と共同研究を進める企業もあり、大学との関係を深めることで人材確保につなげたい考えです。
(ダイキョーニシカワ・杉山邦男 社長)
「大学と一緒に共同研究していく、大学で学んだ学生が弊社に入って引き続き、もっと幅広い研究をしてそういうことを実現していくということに繋げていけたら」
<スタジオ>
ネーミングライツで得た資金の活用法ですが、取材した青坂記者によりますと、まだ検討段階ですが、例えば工学部でいうと女性エンジニアのニーズが企業から拡大してきた場合、そうした学生が増えたときには女性用トイレの整備などにも活用できるのではと、大学側は考えているということです。
(コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
「自分たちの教室の名前が変わってくというのは、一瞬違和感もあることはあるのですが、やはり外部資金をいただくことは本当にありがたいことですし、普通に看板があるだけじゃなくて、教室とか講義室、会議室は名前を呼びますよね。それを聞きますから、耳からも覚えていくっていうメリットもあると思います。これを通じて産学連携がさらに進んで、学生と社会との接点が密になっていくというのはいいことだと思います」
これまでの契約で言うと、およそ7割にあたる16件が工学部での契約ということですから、研究職の学生をしっかりと押さえたいという企業側のメリットも大きいですね。
広島大学では構内の施設を活用したネーミングライツ事業を進めていて、名乗りを上げた企業との記念式典が行われました。
広島大学の東広島キャンパスで開催された記念のテープカット。
地元のプラスチックメーカーと大学側が締結したネーミングライツ契約に伴うものです。
(青坂記者)
「通常であれば番号のみが入り口に示されている講義室ですが、今回の命名権の取り組み、その名の通り、番号だけではなく企業名も一緒に記されています」
広島大学では4年前から施設を有効活用しようとネーミングライツ事業を進め、今回で23件に上ります。
(広島大学・矢吹彰広 工学部長)
「建物を建てて約40年、老朽化が進んでいる。整備していくことが学生の研究や学習意欲につながるということで、そういうものに(資金を)使っている」
施設の運営や維持のために大学側が始めたネーミングライツ事業。
一方で企業側の狙いは…
(ダイキョーニシカワ・杉山邦男 社長)
「弊社に興味を持って入社してもらうということが狙いの大きなところ。来年度でいうと予定人数の採用はできているが、年々厳しくなっている」
(青坂記者)
「ネーミングライツの取り組みは講義室だけではありません、多くの学生が利用する食堂の入り口にも大きな看板が設置されています」
広島大学ではこれまでの契約のうちおよそ7割にあたる16件が工学部での契約です。さらに大学と共同研究を進める企業もあり、大学との関係を深めることで人材確保につなげたい考えです。
(ダイキョーニシカワ・杉山邦男 社長)
「大学と一緒に共同研究していく、大学で学んだ学生が弊社に入って引き続き、もっと幅広い研究をしてそういうことを実現していくということに繋げていけたら」
<スタジオ>
ネーミングライツで得た資金の活用法ですが、取材した青坂記者によりますと、まだ検討段階ですが、例えば工学部でいうと女性エンジニアのニーズが企業から拡大してきた場合、そうした学生が増えたときには女性用トイレの整備などにも活用できるのではと、大学側は考えているということです。
(コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
「自分たちの教室の名前が変わってくというのは、一瞬違和感もあることはあるのですが、やはり外部資金をいただくことは本当にありがたいことですし、普通に看板があるだけじゃなくて、教室とか講義室、会議室は名前を呼びますよね。それを聞きますから、耳からも覚えていくっていうメリットもあると思います。これを通じて産学連携がさらに進んで、学生と社会との接点が密になっていくというのはいいことだと思います」
これまでの契約で言うと、およそ7割にあたる16件が工学部での契約ということですから、研究職の学生をしっかりと押さえたいという企業側のメリットも大きいですね。