広島電鉄が来年、新路線開業 車内メロディーをリニューアル てっちゃん野川キャスターが制作現場に密着

11/13(水) 21:00

鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
今回は広島の鉄道界でとあるビッグプロジェクトが進んでいるという噂を聞き、スクープに成功しました。
それでは…出発進行!

やってきたのは、広島電鉄の本社ビルです。
ビッグプロジェクトが進む現場を押さえます。

【にかもと りかさん・野川アナ】
「どうやらですね、こちらの会議室、こちらの一室の中で秘密作戦会議が行われているそうですので。あっ!あらららら。ちょちょちょ、にかもとさんじゃないですか?」
「『あらー』じゃないですよ、野川さんじゃないですか。お久しぶりです」
「本当にお久しぶりですね」
「えっ?えっ?えー!」

この女性は…「いつでも、こころピカピカ」てつたまでは毎度おなじみ!テーマソングで元気な歌声を響かせるシンガソングライターのにかもとりかさん、その人です。

【広島電鉄の社員のみなさん・にかもと りかさん・野川アナ】
「にかもとさんと広電さんのこの秘密の会議、これ何されてたんですか今?」
「え、これ、ばれちゃうじゃないですか?」
「ばれちゃう!」
「はい、仕方ないな。私たちの仲だからいいですか?これ、もう話し合って」「・・・」
「お前、何やってんだよって顔するのやめてもらっていいですか?」
「ちょっと雰囲気が一瞬そうなりましたけどね…」
「2025年はちょっとがらっと広島が変わるじゃないですか?それに向けてですよ」
「え?あの新しい広島駅の関連のことですか?」
「そうですよ」

来年3月開業予定の広島駅ビルの2階に、路面電車が乗り入れるべく建設が進む駅前大橋線。
開業以来の大事業に合わせて、駅や電車の車内で流れるメロディをリニューアルするそのオファーがにかもとさんの元へ舞い込んだのでした。

【にかもと りかさん・野川アナ】
「感動の再会にね、なったわけですけどもね。1年何か月ぶりですかみたいなね」「そんなに会ってない?」
「多分そうだと思いますよ」
「毎週見てるから…」
「ありがとうございます。もう心はね、つながってますからずっとね」
「そうずっとつながってますからね」
「心のレールは我々繋がってますからね」
「素敵、素敵」
「そういったところだった訳ですけどね。さあ、そういった中なんですけども。
今回メロディーをね、一新されるということになったかと思うんですが、その担当をにかもとさんにお願いをしたこの理由というのを教えていただいていいですか?」「上司が『てつたま』を見て、いいじゃないみたいな感じでもう、にかもとさんに猛アタックをしたっていう」
「へー。え!TSSの『てつたま』ですか?そんなことあるんですか?」
「あるんですよ。あの時、私たちオンエアにはのってなかったかもしれないけど、(駅のメロディを)いつかやりたいですよねって言ったじゃないですか?ヒャーですよ。運命ってあるんだなって感じ。もうやばい、やばい、やばい、やばい。来た!来た!来た!来た!みたいな感じですよ」
「なりますよね」
「なる!だって多分全世界の鉄、音オタが憧れることをやれるんだと思って」
「駅メロ発メロはこれは…」
「でしょう!」
「鉄ちゃん達はね、もう憧れ持ってますからね」
「そう!生きてて良かった。ありがとうございます」

我々ふたりだけで大いに盛り上がっていますが、そもそもリニューアルするメロディーを改めて聞いてみると…
【広島駅メロディー】
路面電車を利用する方なら聞いたことありますよね?
【乗換案内社内メロディー】
こういった駅や電車の車内、様々な場面で流れる短い音楽のことなんです。
ということで…

【広島電鉄電車営業部営業課 奥野花菜さん・にかもとりかさん・野川アナ】
「まずは普通の次駅案内から」
「♪」
「あ、もうもうもう」
「本当に覚えてました?今」
「これ親の声より聞いたメロディじゃないですか?一番聞く機会がね、多いじゃないですか。だって」
「始発の…」
「始発メロディー」
「♪」
「いいですね。だからあの広島駅のね、あのガーッと猿猴橋に向かっていくところのカーブで流れるような感じですよね」
「そう。さすが!さすがですね」
「今現在、広電で使われている車内メロディであったりとかね。そういったところっていうのは、これはいつぐらいから使われていた?」
「車内メロディが2004年の春頃から使われてるみたいで、2003年に広島港と横川駅が新しくなって。で、そのタイミングで駅メロと車内メロディを作ろうっていう企画が当時できたみたいで」
「それまでは広電としてはそういったメロディは無かったってことなんですかね?」「はい」
「20年ぐらいですか?ですから今回リニューアルを迎えるにあたっては」

2週間に一度曲を持ち寄り、案内放送検討会として会議を重ね、すでに1年以上が経過。
現場の車掌や運転士も参加し、どんなメロディーがいいのか、作業は今まさに佳境を迎えています。

【広島電鉄電車営業部営業課 奥野花菜さん・にかもと りかさん・野川アナ】
「どんなメロディーをにかもとさんに依頼したんですか?」
「やっぱり一番はお客様にとって心地良い音っていうのが、一番大切かなと思っているのですけれども。その中でも特に広島らしさであったり、広電らしさっていうものを。でもやっぱり新しくなる広島駅っていうところで、新しさも入れつつというメロディーをお願いしました」
「ポイントとしては、広島は世界からの日本の玄関の一つだと思っている部分があるんですよ。どうしてもやっぱり広島に来たいという海外の方も多いので。和風感を出したい。こう」

【にかもと りかさん・野川アナ】
「今、ファを抜きまましたね」
「そうそうそうそう。これ『ヨナ抜き音階』っていうんですけど、こういう音から和を感じるようなものを選んでみようであるとか」
「これ面白いですね。キーボードから出てる音なのに、ちょっといわゆるドレミファソラシドと全然違うひびきになってくる」
「そうなんですよ。この2個(ファとシが)抜けてるだけ。で、今回新しくするにあたって違うポイントというか、やっぱり作るサイドもいつも日頃(電車に)乗っている2人からも乗っていた時にどうしてほしい?みたいなポイントがあるんですよ。
すごいいいことをやっぱり乗ってるサイドは言ってくださるんですよ」

【広島電鉄・小松 開さん】
「立町と八丁堀の間。距離が短いのご存知ですよね」
「交差点挟んですぐですよね?」
「そうですよね。長さっていうのがかなり重要なんですね。その後に『次は八丁堀です』と、あとどこどこですと、広告が流れるのですけども、そこはやはり大事なところなので」

「広電さん特有のね、駅間の短さであるとか、乗り換え前電停に行くにあたって、そこで色んな案内が流れたりすることもあるし。あとね広告ももちろん流れる」
「現時点での進捗ってどんな感じですか?」
「結構もう作り込みました。あと残すところ3つぐらいです」
「残すところ3つぐらい」
「はい」
「たくさんこう選考をね、重ねてって中で…」
「散っていったメロディーもあるんですよ」
「散っていったメロディーね。ちょっとそちらも気になりますね」
「散りメロね。散りメロ」
「ちりめんみたいですね。ちょっとね」
「これね、何曲ぐらいあると思います?」
「10曲以上完成する中での試作。30か40」
「ああ、全然」
「全然?」
「掛ける10位ありますよ」
「うん百ってことですか?桜吹雪状態じゃないですか」
「もう吹雪いちゃってる。どれにします?最新散った曲」
「最新散った曲、散りたての…」
「散りたて!」

散りたての曲は、終着駅で流すために作曲したもの。
ちなみに現在、使われているのが…
【現在の終着駅案内メロディー♪】
【ボツになった終駅到着案内メロディー♪】

【広島電鉄電車営業部営業課 奥野花菜さん・にかもと りかさん・野川アナ】
「どう?」
「なんかあの、まとまりもありつつ、でもこの先も続いていくよっていう雰囲気も出てて」
「そうこれね、いわゆる鉄道って皆さん気にされたことないと思うけど、3拍子で案内することがすごく多いんですよ。で、3拍子もいかす。わくわく感、ちょっと跳ねるのもいかす。ノスタルジー感もいかす。全部入ってるのに散りました」
「これがだから最新の散った曲」
「あの何回も言うのやめてもらっていいですか?」
「この曲でもダメだったところに、しっかりピタッと当てはまった物があった?」「そう!ちょっと楽しみにしておいてください。今から色々また変わっ行く部分もあるので、これはもう、乞うご期待です」

《スタジオ》
【野川アナ】
木村さん、駅で流れるメロディーに気を向けたことはありましたか?

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「今、流れてきたら、あっ、そうだったと、耳馴染みがあるので思いました。新しいメロディーがまたそうなっていくのかなと思うと楽しみです」

このメロディーの大事なことは、心地よいこと、そして注意を引かなければいけないこと、そして駅と駅の間隔が短いという広電特有の事情もあり、長すぎてもいけない。広島らしさ、広電らしさがあって更にリニューアルと考えるとかなり難しいんです。そこをくぐり抜けて、どんな曲ができるのか。来週はリニューアルするメロディの一部を世界初公開します。
お楽しみに。