【高校生ニュース】「県外に進学する53人…半分は戻らない」 崇徳高校新聞部が考える「転出超過」問題

11/13(水) 18:21

高校生に独自の視点で旬のニュースを伝えてもらう「週刊高校生ニュース」です。崇徳新聞部の「前」編集長・宮野さんにスタジオにお越しいただきました。

【加藤キャスター】
宮野さんの趣味がクレーンゲームとカメラといことですが、新聞部なのでカメラは分かりますが、クレーンゲームも好きなんですね。

【崇徳高校新聞部 前編集長・宮野眞陽さん(3年)】
5年前頃からかなりハマっていて、近年クレーンゲームの市場も伸びているようなんですが、私もネットで攻略動画など見るうちにその流れに気づかぬうちにのっていた。攻略法さえ掴めばとれます。

【加藤キャスター】
さて、本題へと移りたいと思いますが、宮野さん、きょうはどういうニュースですか?

【崇徳高校新聞部・宮野さん】
私がきょうお伝えするニュースは「広島の人口流出を考える」です。
これは今年1月に広島県が転出超過3年連続全国ワースト1位となったことを受けて私が担当した紙面です。
崇徳高校の学校内でも探求の発表テーマに選ぶなど高校生にとって身近な話題になっていて、広島県が進める取り組みにも注目しています。

【加藤キャスター】
身近な話題になっていると書かれています。広島県に入ってくる人より出ていく人が多い転出超過ですが、見出しにも大学進学でおよそ50%が県外へとありますが、どうですか、半数ですね。

【崇徳高校新聞部・宮野さん】
私は新聞部の活動で広島の魅力を探して記事にしてきました。
そんな中で転出超過というニュースを目にして純粋にどうして魅力ある広島県から若者が出ていくんだろうと、身近なところで学校で調査したところ、男子生徒は1年生をのぞいた2・3年生の半数超が県外の進学を希望していることがわかりました。

【加藤キャスター】
大学進学を機にというのが多いというのは私たちも目にしています。宮野さんも同じ3年生で大学進学が近づいていますが、どのように見ていますか。

【崇徳高校新聞部・宮野さん】
私は神奈川県にある大学への進学を予定していますが、同様に今回、私と同じく「来年春」に「県外」の大学進学を希望する3年生「53人」にアンケートをしてみました。

まず、なぜ県外を目指すのか。
県内の大学の魅力が欠けていたり、コミュニティーを広げるため、遊園地などのアミューズメント施設が少ないというのが理由になっているようです。

そして、こちら私も率直に「少ない」と思ったのですが、4年後、県外から「県内」に戻ってくると考えているのは53人中わずか7人でした。

【加藤キャスター】
「戻らない」27人に対して「戻る」は7人で、「分からない」という人も19人います。

【崇徳高校新聞部・宮野さん】
その理由の中には県外に出た先で就職する方が簡単。つまり、県外に出ると将来的に広島で就職しにくいと思っている人も多いようでした。

【加藤キャスター】
一度出るとどうやって戻ってくるのかイメージしにくい部分もあるようですね。
木村さん、高校生などの若い人たちと以前対談しましたが、このニュースどうご覧になりましたか?

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
戻らない人の数が多いのが現状なのか。就職活動がオンラインだったり都内で説明会をする企業もある。そういった情報が高校生にまだ行き届いていない部分もあるのかなと感じます。

【加藤キャスター】
高校生には、まだ就職活動がイメージしにくい部分がありますか?

【崇徳高校新聞部・宮野さん】
分からないと答えた人も1回大学に入ってそこから就職というのはまだなかなか考えられないという人が多くて、広島に戻って来るにしてもその理由がもう一押し足りないって感じです。広島の企業の努力や広島県の取り組みが今後の若者の転出を抑制するのではないかと思いました。

いろいろな取り組みが必要となりそうです。