「こんなことしたことない。いい思い出になる」 笑顔はじける94歳 シニア女性をモデルに撮影会 

11/14(木) 17:44

最高齢はなんと94歳という、シニア世代の女性をモデルにした撮影会が広島市で行われました。

<撮影会場>
「これだけでもどうですか?」
「すごく似合う」
「初めてです。したことがない」

広島市西区の集会所で行われた撮影会で、モデルを務めたのは地域のシニア世代です。

介護の現場でも活躍するネイリストやジュエリーデザイナーたちが集まり、無料で開催されました。

【福祉爪ケア専門士・宮本のりこさん】
「コロナになってマスクでなかなか化粧をする人もいないので、おしゃれに生きてほしいなという気持ちでやってます」

ジュエリーも高齢者用に工夫されたものです。

【ジュエリーデザイナー・金山晴美さん】
「開いた状態で、このまま付けてもらってここでパチッと着けるだけで、指が曲がっていても、ここのサイズにぴったりなものをはめて使ってもらえる」

おしゃれに着飾ってプロのカメラマンにポーズを決めます。

【村田幸子さん(77)】
「どこかへ出かけたくなる。気分が明るくなります。本当に」

今回、最高齢のモデルはー

【中澤照子さん(94)】
「94歳。あまり年に不似合いな恰好をするのもみっともないから」

と、話していた中澤さん。

【福祉爪ケア専門士・宮本のりこさん】
「雰囲気的に黒の方が締まっていいと思ったので黒にしました」
【中澤照子さん(94)】
「私は94だよ」
【福祉爪ケア専門士・宮本のりこさん】
「知ってるよ」

華やかなジュエリーをつけると…。
思わず笑顔がはじけます。
先ほどの言葉をすっかり忘れたように決めるポーズはモデルそのもの。

撮影会の狙いの一つ、「年齢を重ねたカッコ良さ」があふれ出していました。

【中澤照子さん(94)】
「調子に乗りすぎた。こんなことをしたことないです。いい思い出です」

シニア世代が生き生きと輝く写真はSNSなどを通じて発信していきたいということです。

<スタジオ>
撮影会は今後、介護施設などでも開催予定。ファッション広告にもシニア世代が起用されることを目指しているということです。