「子どもを失った悲しみは癒えない」広島地検の検事が自殺 遺族が国に損害賠償求める裁判始まる

11/19(火) 18:36

広島地方検察庁の男性検事が自殺したのは、上司のパワハラなどが原因だったとして、遺族が国に対しおよそ1億7000万円の損害賠償を求めている裁判が19日、始まりました。

この裁判は、2019年広島地検の男性検事が自宅官舎で死亡したのは、上司からのパワハラが原因であるにもかかわらず、十分な調査が行われていないとして、今年9月、遺族が国に対し1億7078万円の損害賠償を求めているものです。

19日、東京地裁で始まった裁判で遺族側は調査や遺族に対する説明が不十分であると主張しました。

【男性検事の父親】
「本当に子どもを失った悲しみは今も癒えないというのが正直なところ。子どもが希望をもって入った職場が今回のことを踏まえて、よりよい組織になる訴訟の1つになってほしい」

一方、国側は答弁を留保しているということです。

※次回期日は12月3日弁論準備の予定