大規模買収事件 渡辺典子県議の上告を最高裁が棄却 渡辺県議は異議申し立ての意向

11/22(金) 19:00

5年前の参議院選挙をめぐり河井克行元法務大臣から現金を受け取った罪に問われ有罪判決を受けた渡辺典子県議について、最高裁判所は、上告を退ける決定をしました。

渡辺県議は2019年の参院選で、河井克行元法務大臣から妻の案里元参院議員を当選させるための選挙運動への報酬と知りながら現金10万円を受け取った罪に問われ、罰金10万円、追徴金10万円、公民権停止5年の判決を受けています。

渡辺県議は控訴しましたが、二審の広島高裁は訴えを棄却。
渡辺県議はさらに判決を不服として上告していましたが、最高裁によりますと、19日付で上告を退ける決定をしたということです。

判決が確定すれば、渡辺県議は公民権が5年間停止となり、失職することになります。
渡辺県議は「棄却が事実なのであれば納得できるものではないので、異議申し立てをする意向だ」としています。

<スタジオ>
この裁判を振り返ります。これまで正式裁判となった議員や元議員は12人です。

<現職 異議申し立て? 棄却なら失職>
 渡辺典子 県議   
<現職 異議申し立て 棄却なら失職>
木山徳和 広島市議

<元議員 有罪確定>

佐藤一直 元県議 藤田博之 元広島市議 谷口修 元広島市議  伊藤昭善 元広島市議 木戸経康 元広島市議

平本英司 元県議 宮本新八 元県議 三宅正明 元広島市議 石橋竜史 元広島市議 矢立孝彦 元安芸太田町議


この全員に地裁で有罪判決が出て、控訴や上告をしましたが、いずれも棄却されています。

この中で判決が確定していないのは広島市の木山徳和市議と先ほどお伝えした渡辺典子県議の2人です。

木山市議は最高裁に異議を申し立てていて、今回の渡辺県議も異議申し立ての意向を示しています。

最高裁に異議申し立てした他の議員は全員棄却されていて、2人も仮に棄却されれば失職することになります。