広島電鉄ファン必見!懐かしの「ハノーバー電車」に潜入…ドイツの香り、運転台に座って大興奮! てつたま

11/27(水) 21:00

鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
野川さんは別の取材中ということでお休みなんですが、先日、広島電鉄が開いた年に一度の特別イベントを取材しました。
それでは…

11月23日は広島電鉄の路面電車が運行を始めた創業記念日で、千田車庫を開放して記念のイベントが開かれています。
車庫の中を見学できたり、最新の車両から古い車両まで一堂に展示されたり、と鉄道ファン必見のイベントです。
翌日から広島市内を走る、新たな企画電車もお披露目されていましたよ。

野川アナ
「おっ。え、ちょっとこの普段、広告が入っているスペースですけれども。おしゃれな作品がたくさん飾ってありますよ。走る美術館?中で芸術作品を楽しめるんですね。これ、でも車窓眺めるか、作品を見るか、ちょっと贅沢な悩みですね」

キャンバスに見立てた真っ白な車体が目を引く、走る美術館・アートトラム。
車内の中づりや側面には、県内の高校生や大学生が制作した作品が展示され、まさに走る美術館です。
1か月ごとに作品を入れ替えながら、来年3月まで走行し、その後も地元の芸術家の作品を展示します。
この日は特別に立体造形の展示も行われていました。

野川アナ
「えー、カメさんなんですね。空に住んでいる空亀。今日は電車でひなたぼっこ。いい天気で良かったですね。これは甲羅を干すにも絶好の行楽日和ですね。ちょっとすごいですね、こう一回転しちゃいますね。思わずね」

さらに初めての企画は、これだけではありませんでした。

野川アナ「あら?ボウリングのピンですよね。これね」
ヒロデンプラザ佐伯一夫社長「本物です」
野川アナ「本物のボウリングのピンですか?」
佐伯社長「近くで、きょうはどうぞ」
野川アナ
「(※ピンを持って)なるほど、あ!なんとも言えない重みがありますね。ずっしりと重すぎるわけではないけれども、軽くもない。どうしてエイペックスの前にボウリングのピンが並んでいるんでしょう?」
佐伯社長
「はい、すぐそこに広電のボウリング場があるんですが、今年54年目のボウリング場なんですけど、きょうは、この車内で。ミニボウリングで、電車の中でボウリングです」
野川アナ
「えー!一生に一回位夢でみそうな感じのシチュエーションではありますけども。この辺りから見えますか?あ!本当にボウリングしてますよ。え?レーンに寄せた敷物が敷かれていて。ちょっとシュールな光景ですね」

細ながーい車両の通路をレーンに見立てた初の特別企画。
ボウリングと電車のまさかの融合にこども達も大喜び!でしょうか?

「やった!できた!」
Q:すごく喜んでますけど、何本倒したんですか?
「全部!ストライク取ったので。なんか斬新ですね。楽しかったです」
Q:ボウリングやってどうだった?
「楽しかった」

さらにこのイベントでは、普段は営業運行されていない、珍しい電車に乗ることができたんです。
広島電鉄200形、通称、ハノーバー電車といいまして、電車が動けば、その瞬間をカメラに収めようとファンも集まる人気ぶりです。

イベント運行を終えた電車を、この日運転していた橋本さんに案内してもらいました。

野川アナ
「やっぱりちょっと車内が普通の車両とはずいぶん違いますよね」
広島電鉄・橋本定雄 助役「はい」
野川アナ「どのぐらい寄贈されたから経ってる?」
橋本さん「かれこれ30数年ですね」
野川アナ「昭和、平成、令和と3つ時代を、生き抜いている車両ですけども」

この電車は、広島市が友好都市提携を結ぶドイツのハノーバー市から1989年に広島市へ寄贈されました。
車両は広電で走れるよう改修されていますが、ドイツを走っていた当時の雰囲気が残されています。

あと4年で製造から100年を迎える貴重な電車です。
現在は貸し切り運行だけで、毎年12月には、クリスマス電車としてイルミネーションが施され、町を彩ります。

野川アナ「こう見ると窓大きいですね」
橋本さん「大きいですね」
野川アナ
「眺めは抜群。ハノーバー、非常に眺めがいいことで知られている町ですから。きれいな街を走ってこの大きな窓から色んな人が景色を見てたのかなと思うと、なんか車両に物語を感じますよね」
橋本さん
「寄贈された当初はまだ営業で走っていたので。現在は貸切専用になっていますが、その時の名残が。あの両替機とかですね。カードリーダーとか」
野川アナ「そうですよね。ちゃんとワンマン用の押しボタンもあったり」
橋本さん
「できるだけ、そのハノーバー当時の走っていたものを残しつつも広島の街なじむように」
野川アナ
「ちょっとここ。これ見てください。(※壁に貼ってある星のシールを指さして)これ、ちょっと残り香ですかね?去年のクリスマスの」
橋本さん「あー、そうかもしれない」

最後はお待ちかね、運転台です。

野川アナ
「運転席の周りもですね、今までの車両とずいぶん違いますね」
橋本さん
「そうですね。こちらマスコン、車でいうアクセルですね。こちらは回してこう動かすような感じになって」
野川アナ「今ね、こうやる(※両手でハンドルを押し引きす)形式のものが多いですけど」
橋本さん
「時計回りに回して、少しずつ刻んでいって加速していくような感じ。旧式の車両と同じような、乗り心地になろうかと思います」
野川アナ
「上のところですけど、(※運転席上のスイッチ類を指さして)この辺りはこれ全部ドイツ語ですね。はあー。日本の機器が詰め込まれている所もありますけども、ドイツ語もずいぶんね(あります)」

そして、毎度毎度、役トクですいません。
最後に運転席へ座らせていただきました。

野川アナ
「おっ、何て言うんでしょう、私、個人的にですよ。一番こうすっぽり収まって居心地のいい空間です。(※赤い電車が近づいてくる)あ、ちょっとちょっと。あらららららららら、もしかして?近くまでくるんですか、これ?トランルージュ。ですよね。おーーー!すごい。あらまあーー。(※トランルージュが目前で止まる)
固まってしまいました。衝撃ですよ、もうこの距離です。あいだ1mちょっとぐらいですかね」

そして、次回も「ひろでんの日」後編!
見どころ満載の会場で2年ぶりにマルーンカラーが似合うあの人と再会です。