教員のなり手不足 「学校のブラックなイメージ払しょくへ」最新技術で変わる先生の働き方 広島
12/4(水) 18:46
教員のなり手不足が社会問題となるなか、最新技術を活用した働き方改革が広島市の小学校で進んでいます。
【山北記者】
「広島市内の小学校に来ています。この学校、ある先進的な取り組みを行っています」
広島市中区にある吉島東小学校です。
この学校の目標は「日本一幸せな学校」ICT=情報通信技術を積極的に活用して、教職員の働き方改革に取り組んでいます。
<朝の教室>
「おはようございます。健康観察します」
朝の健康観察で担任の先生が目を移すのはタブレット端末。
画面には遅刻・欠席する児童の情報が表示されていて、先生はそれを見て出席情報を確認します。
【吉島東小学校・大下将司 先生】
「今まで欠席連絡は職員室で、電話当番の先生が朝早くから電話を受けていたが(タブレットになって)当番も必要なくなった。子どもと向き合う時間が確保されてきたと思う」
吉島東小学校では、これまで教員が放課後に授業の資料作りなど事務作業に追われ、残業時間が平均で60時間を超える状況が続いていましたが、去年の夏、大手通信教育会社が開発した授業支援アプリを導入したことで、作業は劇的に改善したといいます。
【吉島東小学校・伊藤竜一 教頭】
「先生たちが使える裁量の時間も確保できて、先生たちがそこで自由に教材研究したり、校務(授業準備など)の仕事をしたりっていうことができているように思います」
授業の研修会などを充実させるといった教員の働きやすい職場環境作りが進められている一方、教員不足が深刻化しています。
広島県内の小学校教員の採用倍率は来年度1.6倍で、今年度より0.3ポイント減少。
退職者が増え、採用人数が増えた一方で、応募が伸び悩んだことや、教員に対するマイナスイメージが要因として考えられるといいます。
【吉島東小学校・伊藤竜一 教頭】
「危機的な状態だなと本当に思います。『教員はブラックだ』、『学校はブラックだ』というのを何とか払しょくして、採用者・志願者が増えればいいなと思います」
アプリの導入によって児童たちにもある変化があったといいます。
【山北記者】
「こちらの教室では今社会の授業が行われていますが、子どもたちの机の上を見ますと、紙の教科書、そして、横にはタブレットが置かれていますね」
授業の準備に使う時間が減り、児童の疑問などに答える時間が増えたことで、子どもたちの“主体性”が高まったといいます。
【吉島東小学校・大下将司 先生】
「本当にコンパクトに(児童の疑問を)抑えて、もっと時間を使いたくて深めたいところに時間が使えるようになった」
【児童は】
「タブレットを使って、みんなの意見も聞けたり、見たりできるので、使って便利だと思います」
「勉強は元々好きだったけど、もっと知りたいなって思えるようになった」
【ベネッセコーポレーション中四国支社・奥田満 支社長】
「この吉島東小学校のように、積極的な取り組みのなかで、変わろうとしている。
そして、先生方がイキイキ働いて、それが子ども達に良い影響を与えている。そんな事例もたくさん出てきていますので、学校の頑張りを色々な方に知ってもらう場をたくさん作っていきたい」
誰もが“幸せになれる”学校を目指す教員たちの試みに、社会全体で目を向けて支えていくことが今、求められています。
<スタジオ>
斉藤さんは、先生の姿、身近に見ている存在だと思いますけどいかがでしょう
【崇徳高校新聞部2年・斉藤ひかりさん:広報・メディア担当/マネージャー】
「先生の中に、タブレットを使って授業して、タブレットに書き込んで授業をする先生がいて、テスト前に見返すことができるので、それは、すごく助かっているんですけど、その先生たちが準備がスムーズになって、紙の宿題に加えて、タブレットで配信される課題がすごく多くなって、ぶっちゃけ大変でした」
先生も本当にいろいろ部活動があったり、授業があったりで、大変なところもありますよね。今日、スタジオの中には引率の先生も来ていますけど、深くうなずいていらっしゃいます。このデジタル化というところで、先生にとっても、生徒にとっても良い方向に進んでいくといいですね。
【山北記者】
「広島市内の小学校に来ています。この学校、ある先進的な取り組みを行っています」
広島市中区にある吉島東小学校です。
この学校の目標は「日本一幸せな学校」ICT=情報通信技術を積極的に活用して、教職員の働き方改革に取り組んでいます。
<朝の教室>
「おはようございます。健康観察します」
朝の健康観察で担任の先生が目を移すのはタブレット端末。
画面には遅刻・欠席する児童の情報が表示されていて、先生はそれを見て出席情報を確認します。
【吉島東小学校・大下将司 先生】
「今まで欠席連絡は職員室で、電話当番の先生が朝早くから電話を受けていたが(タブレットになって)当番も必要なくなった。子どもと向き合う時間が確保されてきたと思う」
吉島東小学校では、これまで教員が放課後に授業の資料作りなど事務作業に追われ、残業時間が平均で60時間を超える状況が続いていましたが、去年の夏、大手通信教育会社が開発した授業支援アプリを導入したことで、作業は劇的に改善したといいます。
【吉島東小学校・伊藤竜一 教頭】
「先生たちが使える裁量の時間も確保できて、先生たちがそこで自由に教材研究したり、校務(授業準備など)の仕事をしたりっていうことができているように思います」
授業の研修会などを充実させるといった教員の働きやすい職場環境作りが進められている一方、教員不足が深刻化しています。
広島県内の小学校教員の採用倍率は来年度1.6倍で、今年度より0.3ポイント減少。
退職者が増え、採用人数が増えた一方で、応募が伸び悩んだことや、教員に対するマイナスイメージが要因として考えられるといいます。
【吉島東小学校・伊藤竜一 教頭】
「危機的な状態だなと本当に思います。『教員はブラックだ』、『学校はブラックだ』というのを何とか払しょくして、採用者・志願者が増えればいいなと思います」
アプリの導入によって児童たちにもある変化があったといいます。
【山北記者】
「こちらの教室では今社会の授業が行われていますが、子どもたちの机の上を見ますと、紙の教科書、そして、横にはタブレットが置かれていますね」
授業の準備に使う時間が減り、児童の疑問などに答える時間が増えたことで、子どもたちの“主体性”が高まったといいます。
【吉島東小学校・大下将司 先生】
「本当にコンパクトに(児童の疑問を)抑えて、もっと時間を使いたくて深めたいところに時間が使えるようになった」
【児童は】
「タブレットを使って、みんなの意見も聞けたり、見たりできるので、使って便利だと思います」
「勉強は元々好きだったけど、もっと知りたいなって思えるようになった」
【ベネッセコーポレーション中四国支社・奥田満 支社長】
「この吉島東小学校のように、積極的な取り組みのなかで、変わろうとしている。
そして、先生方がイキイキ働いて、それが子ども達に良い影響を与えている。そんな事例もたくさん出てきていますので、学校の頑張りを色々な方に知ってもらう場をたくさん作っていきたい」
誰もが“幸せになれる”学校を目指す教員たちの試みに、社会全体で目を向けて支えていくことが今、求められています。
<スタジオ>
斉藤さんは、先生の姿、身近に見ている存在だと思いますけどいかがでしょう
【崇徳高校新聞部2年・斉藤ひかりさん:広報・メディア担当/マネージャー】
「先生の中に、タブレットを使って授業して、タブレットに書き込んで授業をする先生がいて、テスト前に見返すことができるので、それは、すごく助かっているんですけど、その先生たちが準備がスムーズになって、紙の宿題に加えて、タブレットで配信される課題がすごく多くなって、ぶっちゃけ大変でした」
先生も本当にいろいろ部活動があったり、授業があったりで、大変なところもありますよね。今日、スタジオの中には引率の先生も来ていますけど、深くうなずいていらっしゃいます。このデジタル化というところで、先生にとっても、生徒にとっても良い方向に進んでいくといいですね。