100円ショップを支える「物流センター」に潜入 注文商品を素早く出荷するスペシャリスト!スゴ技に驚嘆

12/5(木) 20:00

元カープ、安部友裕さんのコーナーです。
100円ショップやホームセンターに向け商品を出荷する物流センターに行ってきました。いきます、「覇気」!

【安部友裕さん】
「なんなんここ滅茶苦茶高いところまで積まれとるよ。ほら、ウィーンウィーンやっていますよ。なんなんここ」
【ディレクター】「物流センターです」
【安部友裕さん】「ここに集めたものを出荷していくということよね」

広島市安佐北区に大きな物流センターを構える八千代工業。
手芸用品をはじめ日用雑貨、レジャー用品など幅広い製品を自社で手がける「総合雑貨企画会社」です。

出迎えてくれたのは八千代工業の大薮盛生社長です。
いったいどれほどの品数があるかというと…

【八千代工業・大薮盛生社長】
「正直全部を把握できていないんですけどざっくり言って3000アイテムくらい!」
【安部さん】「3000!?」
【大薮社長】「全国の100円ショップやホームセンターに出荷をするここが物流の基地になります」
【安部さん】「ここがハブとなって色んなところに?全国に?」
【大薮社長】「ここから全国・はたまた全世界に商品を出荷させていただいています」
【安部さん】「全世界に!?」

今回は広島市の山間から世界の暮らしを支える!?知られざるスペシャリストたちに迫ります!

2階の心臓部にはカートを持って忙しく動き回る人たちの姿が…

【安部さん】「すみません。すごいタッチパネルで…。ピッピっとやっていますね」
【大薮社長】「バーコードをあれで読んでいます」
【安部さん】「おはようございます」

八千代工業は100円ショップやホームセンターに向け商品の一部を出荷しています。
これは商品の注文を受け梱包する「ピッキング」と呼ばれる作業です。

【大藪社長】「お客さんに間違った商品が届かないとか入っていないということが基本的に発生しない仕組みになっています」
【安部さん】「おはようございます」
【大薮社長】「安部さんにも体験してもらたらと思います」
【安部さん】「やりたいです」

いきなり「ピッキング」を体験させてもらうことに…
100円ショップの店舗ごとの発注情報がタブレットに表示され一箱ずつ詰めていくのですが…

【安部さん】「ここにバーコードがあるのでピッとして入れていくということですね」
【大薮社長】「お買い物の最後、最近よくセルフレジがあるじゃないですか。あれと同じイメージですね」

仕組みを理解したところで「対戦相手」の登場です。

【安部さん】「こんにちは、初めまして安部といいます」
【リスキさん】「リスキと言いますよろしくお願いします」
【安部さん】「バトルですよ」
【リスキさん】「はい」
【安部さん】「絶対に負けない」
【リスキさん】「アベよろしく!」

インドネシアからやってきた技能実習生のリスキさん24歳。日本語が達者ですが、八千代工業で働き始めてまだ1カ月です。

【安部さん】「僕も相当グラウンドを駆け巡っていますから、ここより広いグラウンドを駆け巡っていますから早いですよ、僕も。私すごく強いです。ベリーファスト」
【リスキさん】「はい…そうですか(苦笑い)」

さあ、「バトル」開始です。

【大薮社長】「よーい、スタート」
【安部さん】「やべやべスタート遅れた。やばいやばいやばい。A5・A5」

タブレットの画面上に、入れる商品と配置されたエリアが表示され、カートを進めるのですが…

【スタッフ】「あちらです」
【安部さん】「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ぴっと押すのが…これだ!いったいった!」

見るに見かねた優しいスタッフに助けてもらい最初の商品を見つけることができました。

【安部さん】「これ逆走している?逆走しているな、これ逆走していますね」

その後も広い物流センターに四苦八苦…そのころ、リスキさんは…。
まわる順番を計算しながら手際よく商品を入れ、すでに段ボールの中はいっぱいになっていました。

【リスキさん】「アベ終わった?」
【安部さん】「アベ終わっていない。リスキ終わった?」
【リスキさん】「はい終わったよ」
【安部さん】「リスキ早い!何!?待って6個しかとっていない。まだ…6個!?え?」

なんと!リスキさんはわずか2分少々で表示された18個の商品、すべてを入れ終えていました。

【リスキさん】「全部おわりました」

バトル開始7分が経過…リスキさんが作業終え、ようやく安部さんもエンジンがかかってきましたが…

【スタッフ】「こっち」
【安部さん】「これだ~~~ブラック!これ?」
【スタッフ】「これ!ホワイト!いいえ!はい!」

2階に並ぶのは約600種類の商品。
配置をよく覚えてないと効率よくまわれません。

【安部さん】「あった!買った記憶あるな、これ俺めっちゃ邪魔やな大渋滞…こういう人がいるから道が渋滞するんよ」

スタートから10分あまり、何度も優しいスタッフが駆けつけてくれ、ようやくすべての商品を詰めることができました。

【大薮社長】「安部さ~ん」
【安部さん】「はいはいはい終わりましたよ」
【大薮社長】「お疲れ様でした」
【リスキさん】「アベ遅いね」
【安部さん】「アベ遅い!?なんで関西弁なん?。一か月でしょ?来て日本に?」

リスキさんに8分以上の大差をつけられての完敗でした…

【安部さん】「変わっているのを朝覚えて…」
【リスキさん】「毎日覚えました」
【安部さん】「みんな責任があるから一人ひとりが責任をもって朝ちゃんとイメージトレーニングをして円滑に進めていかないと業務が成り立たないし遅れますよね。リスキ、すごい」
【リスキさん】「アベさんもすごい」
【安部さん】「まあ、そうなんだけどね」

この規模感だと、機械化をするよりも人がやるほうが早いという「ピッキング」。スペシャリストたちのノウハウが世界の人たちの暮らしを支えていました。

【大薮社長】「みんなが動いてチームワークでお客様に対して商品を出荷していくというのは、本当に大切なポイントになってきますね」
【安部さん】「皆さんのお顔も拝見して皆さんに詰めてもらったものなんだなと噛みしめながら買い物もできそうな気がします」

<スタジオ>
【安部友裕さん】
「チームワークが、詰め込む作業に集約されているということを感じました。リスキさん、お笑いの要素を混ぜていただいて、緊張も解きほぐしていただきました。朝も商品が変わっていたりするらしいので、朝ぱっと行って全部覚えて、一方通行の道を逆走しないように覚えていくらしいです」

【新川美佐絵さん】(JICA中国)
「アベ、負けてましたね!なんか完敗(笑)。こういうところが世界の人の暮らしを支え、広島や日本経済も外国の方に支えられてるんだなって。本当にチームも支え合いなんだなって。すごい勉強になりましたね」