ノーベル平和賞授賞の被団協箕牧智之さんたち 平和公園の慰霊碑に報告「多くの人が平和考えるきっかけに」

12/18(水) 18:27

ノーベル平和賞受賞した日本被団協の箕牧智之さん、田中聰司さん、そして高校生平和大使の甲斐なつきさんが18日、広島市の平和公園を訪れ、慰霊碑に手を合わせノーベル平和賞受賞を報告しました。

【日本被団協・箕牧智之代表委員】
「今日まで無念な死を遂げられた34万人の皆様、12月10日、ノーベル平和賞をいただいたことをご報告申し上げます」

今年のノーベル平和賞に選ばれた「日本被団協」「核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた」ことなどが高く評価されました。
今月10日の授賞式にすべての被爆者を代表して賞状を受け取った箕牧さんの目には光るものがありました。

慰霊碑を参拝した後箕牧さんたちが受賞の思いを改めて語りました。

【日本被団協・箕牧智之代表委員】
「世界の多くの人が平和を考えるきっかけになってくれればいいと思う」

現地の高校生と交流した田中さんは…

【日本被団協・田中聰司代表理事】
「核兵器禁止条約ができたにもかかわらず日本政府が全くそっぽを向いている。日本政府を条約に近づけ、そして戦争をやめさせ、核兵器をなくすということをみなさんと一緒にやっていく決意を誓った」

また、高校生の甲斐なつきさんは、被爆者の思いを受け継ぐ覚悟を新たにしたといいます。

【高校生平和大使・甲斐なつきさん】
「被爆者の方がつないでくれた『核のタブー』をどう後世につないでいくべきかを再確認して、核兵器廃絶への思いや平和な世界への思いを訴え続けられるか、実現できるかということが、私たち若者世代にかかっている責任・使命だと考えています」

午後には県庁を訪れ湯崎知事に受賞を報告。
知事は、「我々は被爆者の力に依存せず、市民、行政、政府が力をあわせて進めなければならない」と核兵器のない世界に向けて決意を語りました。