ファッションショーという文化を広島に 地方をアツくするモデルの卵たちに密着
1/6(月) 19:25
FNN近畿・中四国ブロックの各局がお伝えする新春企画、今年のテーマは「2025年これがHOT」今回は、広島から。
地方をアツくするモデルの卵たちに密着しました。
先月、広島市内で開催されたファッションショー。
出演者の半数以上が地方に住むモデルです。
ショーを主催したのは、名古屋市在住で、パリでモデルとして活躍する渡辺由梨佳さん。
地方都市でショーを企画したのには理由がありました。
【パリで活躍する日本人モデル 渡辺由梨佳さん】
「モデルを目指すときに、そこに行かないとモデルになれないというシステムを壊したかった。何でモデルだけが都市部に行ったり、人が集まるところに行かないと職を得られないのかということにすごく憤りを感じていて、47都道府県、各地を回って各地の地元のモデルたちが立てるステージを作ろうというのがツアーをやろうと決めた理由」
本番の1か月前に行われた、オーディションとレッスン。
広島在住のモデルたちが集まります。
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
Q:モデルをやっているんですか?
「初めてです。オーディションに出るのも初めてです」
今すぐはかなわなくても、目指すのは、世界レベルのステージ。厳しい言葉が飛び出します。
【渡辺由梨佳さん】
<モデルの歩きを見て>
「絶対しちゃいけないことを全部しちゃったんです」
<別のモデルの歩きを見て>
「自分が広島の舞台に立って、その先どんな未来が待っているのかを今、頭に思い描けていると思う。その先まで自分もそうだし、デザイナーさんも連れて行ってあげるの。周りの人もあなたの姿を見て、その未来に連れて行ってあげられるの」
廿日市市在住の藤崎真夕さん。
地元の大学を卒業して、今は、働きながらモデルの仕事をしています。
<藤崎真夕さんの歩きに対して>
【渡辺由梨佳さん】
「ウォーキングの時にやったじゃないですか、その動きいらないというのを全部やっている。それをもう一回抜いてみて」
ランウェイを歩きたい思いが空回りしてしまいました。
藤崎さんは、小学校の放課後支援員として勤務しています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「週に6日ここにいます。月曜日から土曜日まで、もともと保育士を目指したくて中学校くらいの頃から。子供が好きでその道を選んで大学もそういう所に行ったのですが」
そんな、藤崎さんがモデルを目指したのは、大学3年生のときに出場したミスコンテストがきっかけでした。大学卒業と同時に、モデルの勉強に都市部に行く選択肢もありましたが、藤崎さんは故郷に留まりました。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「一番は広島が好きだったということに尽きるんですが、先生という職業は全然人が足りていない状態。だったら、そういう働き方をしながら夢を追いかけられる環境を地方だから作りたかった」
全国には、自分と同じ思いを持ったモデルたちがたくさんいると、藤崎さんは感じています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
Q:地方に同じ思いを持っている人はいる?
「いると思います。そういう人たちの方が、思いが強いのではないかと思っている。そういう人たちがいることを分かってくれて、私が(ショーを)持ってこようとしてくれる由梨佳さんのような存在は、地方で頑張るモデルとしてはめちゃくちゃ有難いと思います」
本番当日。控室では準備に追われます。
ショーに着る服も当日、決められます。デザイナーが作った服がショーの主役。
どんな歩きで、引き立てていくのか?考えるのは、この瞬間からです。
広島のオーディションに合格した大田さん。
きょうがデビュー戦です。
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
Q:どうですか?
「むちゃくちゃ緊張しています」
Q:ショーは初めて?
「初めてです」
ランウェイの道順や動きも当日、決まります。
【渡辺由梨佳さん】
「ここに入る。トップに向かっていく。振り返る。入る。振り返る。このまま帰っていく」
【大田龍さん】
Q:覚えた?
「覚えました何とか。ちょっと怪しいけど」
Q:覚えた?
【藤崎真夕さん】
「覚えました。きっと」
本番まで、1時間。
リハーサルが始まります。
ショーに携わるのは、モデルだけではありません。
音響を演出するのは、広島在住の音楽プロデューサー、野村彰浩さん。
【広島県内在住 音楽プロデューサー 野村彰浩さん】
「頑張っています。これ大変なので、生だから合わせやすいこともあるので、本番が長くなったり短くなったり」
いよいよショーの始まり。バックヤードのモデルたち。
彼らの歩くランウェイは、それぞれの未来に続く大切な道です。
会場が熱い場所に変わっていきます。
華やかな舞台の裏で、地元のモデルたちが立てるステージを作るための由梨香さんの戦いが始まっていました。
【渡辺由梨佳さん】
「モデルとしてステージに立つ価値がある人間だということを自分自身が自覚して、約束していくというメンタルが最も大事。価値を与えていくということが出来る人でないとステージに立っていくのに耐えられない」
このショーが、初舞台となる大田さん。ペアになるのは、由梨佳さんです。
移動する方向を間違えました。
藤崎さんの出番です。
バックヤードから、ランウェイに・・。
【藤崎真夕さん】
「夢をチャレンジする人たちが増えれば、そこで成功する人が増える。そしたら広島が盛り上がる。私は広島が大好き。うれしい。そこの一番最初の『私は広島が好きだから』ここでやっていきたいという、そこに繋がるんじゃないかなと思う」
そして、ショーはエンディングを迎えました。
【お客さんは】
「すごく素敵だったので、もっと見られる機会が増えたらとすごく思いました」
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
「めっちゃ楽しかったです。あっという間でした」
Q:まだまだ?
「まだまだ」
【パリで活躍する日本人モデル 渡辺由梨佳さん】
「ファッションショーという文化を広島に根付かせていきたいと思います」
Q:また来年もやる?
「また来年も再来年も100年と続くファッションショーにしていきます」
モデルたちが歩いたランウェイ。その先は、彼女たちの未来に続いています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「やっぱりちょっとパリに行ってみたいという気になります」
Q:その時はどこを拠点にする?
「もちろん広島です」
Q:広島からは動かない?
「広島は私好きなので」
<スタジオ>
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「広島県が転出超過を課題としている中で、渡辺さんの取り組みっていうのは非常に参考になるものではないのかなというふうに感じましたね」
本当に広島からパリへ飛び出していく人が出てくるかもしれませんね。
個人的には最後の藤崎さんの『広島が好き』っていうコメント、胸が熱くなりました。
地方をアツくするモデルの卵たちに密着しました。
先月、広島市内で開催されたファッションショー。
出演者の半数以上が地方に住むモデルです。
ショーを主催したのは、名古屋市在住で、パリでモデルとして活躍する渡辺由梨佳さん。
地方都市でショーを企画したのには理由がありました。
【パリで活躍する日本人モデル 渡辺由梨佳さん】
「モデルを目指すときに、そこに行かないとモデルになれないというシステムを壊したかった。何でモデルだけが都市部に行ったり、人が集まるところに行かないと職を得られないのかということにすごく憤りを感じていて、47都道府県、各地を回って各地の地元のモデルたちが立てるステージを作ろうというのがツアーをやろうと決めた理由」
本番の1か月前に行われた、オーディションとレッスン。
広島在住のモデルたちが集まります。
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
Q:モデルをやっているんですか?
「初めてです。オーディションに出るのも初めてです」
今すぐはかなわなくても、目指すのは、世界レベルのステージ。厳しい言葉が飛び出します。
【渡辺由梨佳さん】
<モデルの歩きを見て>
「絶対しちゃいけないことを全部しちゃったんです」
<別のモデルの歩きを見て>
「自分が広島の舞台に立って、その先どんな未来が待っているのかを今、頭に思い描けていると思う。その先まで自分もそうだし、デザイナーさんも連れて行ってあげるの。周りの人もあなたの姿を見て、その未来に連れて行ってあげられるの」
廿日市市在住の藤崎真夕さん。
地元の大学を卒業して、今は、働きながらモデルの仕事をしています。
<藤崎真夕さんの歩きに対して>
【渡辺由梨佳さん】
「ウォーキングの時にやったじゃないですか、その動きいらないというのを全部やっている。それをもう一回抜いてみて」
ランウェイを歩きたい思いが空回りしてしまいました。
藤崎さんは、小学校の放課後支援員として勤務しています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「週に6日ここにいます。月曜日から土曜日まで、もともと保育士を目指したくて中学校くらいの頃から。子供が好きでその道を選んで大学もそういう所に行ったのですが」
そんな、藤崎さんがモデルを目指したのは、大学3年生のときに出場したミスコンテストがきっかけでした。大学卒業と同時に、モデルの勉強に都市部に行く選択肢もありましたが、藤崎さんは故郷に留まりました。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「一番は広島が好きだったということに尽きるんですが、先生という職業は全然人が足りていない状態。だったら、そういう働き方をしながら夢を追いかけられる環境を地方だから作りたかった」
全国には、自分と同じ思いを持ったモデルたちがたくさんいると、藤崎さんは感じています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
Q:地方に同じ思いを持っている人はいる?
「いると思います。そういう人たちの方が、思いが強いのではないかと思っている。そういう人たちがいることを分かってくれて、私が(ショーを)持ってこようとしてくれる由梨佳さんのような存在は、地方で頑張るモデルとしてはめちゃくちゃ有難いと思います」
本番当日。控室では準備に追われます。
ショーに着る服も当日、決められます。デザイナーが作った服がショーの主役。
どんな歩きで、引き立てていくのか?考えるのは、この瞬間からです。
広島のオーディションに合格した大田さん。
きょうがデビュー戦です。
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
Q:どうですか?
「むちゃくちゃ緊張しています」
Q:ショーは初めて?
「初めてです」
ランウェイの道順や動きも当日、決まります。
【渡辺由梨佳さん】
「ここに入る。トップに向かっていく。振り返る。入る。振り返る。このまま帰っていく」
【大田龍さん】
Q:覚えた?
「覚えました何とか。ちょっと怪しいけど」
Q:覚えた?
【藤崎真夕さん】
「覚えました。きっと」
本番まで、1時間。
リハーサルが始まります。
ショーに携わるのは、モデルだけではありません。
音響を演出するのは、広島在住の音楽プロデューサー、野村彰浩さん。
【広島県内在住 音楽プロデューサー 野村彰浩さん】
「頑張っています。これ大変なので、生だから合わせやすいこともあるので、本番が長くなったり短くなったり」
いよいよショーの始まり。バックヤードのモデルたち。
彼らの歩くランウェイは、それぞれの未来に続く大切な道です。
会場が熱い場所に変わっていきます。
華やかな舞台の裏で、地元のモデルたちが立てるステージを作るための由梨香さんの戦いが始まっていました。
【渡辺由梨佳さん】
「モデルとしてステージに立つ価値がある人間だということを自分自身が自覚して、約束していくというメンタルが最も大事。価値を与えていくということが出来る人でないとステージに立っていくのに耐えられない」
このショーが、初舞台となる大田さん。ペアになるのは、由梨佳さんです。
移動する方向を間違えました。
藤崎さんの出番です。
バックヤードから、ランウェイに・・。
【藤崎真夕さん】
「夢をチャレンジする人たちが増えれば、そこで成功する人が増える。そしたら広島が盛り上がる。私は広島が大好き。うれしい。そこの一番最初の『私は広島が好きだから』ここでやっていきたいという、そこに繋がるんじゃないかなと思う」
そして、ショーはエンディングを迎えました。
【お客さんは】
「すごく素敵だったので、もっと見られる機会が増えたらとすごく思いました」
【広島県内在住 ショー初参加 大田龍さん】
「めっちゃ楽しかったです。あっという間でした」
Q:まだまだ?
「まだまだ」
【パリで活躍する日本人モデル 渡辺由梨佳さん】
「ファッションショーという文化を広島に根付かせていきたいと思います」
Q:また来年もやる?
「また来年も再来年も100年と続くファッションショーにしていきます」
モデルたちが歩いたランウェイ。その先は、彼女たちの未来に続いています。
【広島県内在住モデル 藤崎真夕さん】
「やっぱりちょっとパリに行ってみたいという気になります」
Q:その時はどこを拠点にする?
「もちろん広島です」
Q:広島からは動かない?
「広島は私好きなので」
<スタジオ>
【コメンテーター:元カープ・山内泰幸さん】
「広島県が転出超過を課題としている中で、渡辺さんの取り組みっていうのは非常に参考になるものではないのかなというふうに感じましたね」
本当に広島からパリへ飛び出していく人が出てくるかもしれませんね。
個人的には最後の藤崎さんの『広島が好き』っていうコメント、胸が熱くなりました。