新酒の「寒仕込み」が最盛期 ユネスコ無形文化遺産登録で注目 呉市・三宅本店

1/9(木) 18:19

「日本の伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され注目される「日本酒」。
呉市にある老舗酒造会社では、寒さが厳しいこの時期に日本酒を仕込む『寒仕込み』が最盛期を迎えています。

江戸の創業から続く呉市の酒造会社『三宅本店』の酒蔵では、蔵人たちが総動員で日本酒の仕込み作業を行っています。

大吟醸酒用に50%まで磨かれた広島県産の酒米を専用の機械で蒸したあと、高温多湿に保たれた『室』の中で麹菌をふりかけて日本酒づくりに欠かせない麹を作ります。
その後、麹に蒸米や水を混ぜ、およそ1カ月間かけて新酒が出来上がります。

1年で最も寒いとされるこの時期の冷気を生かし、低温でゆっくりと発酵させることで香りが良く、まろやかな日本酒に仕上がるということです。

【三宅本店 杜氏・大名泰輔さん】
「(無形文化遺産登録で)今まで興味のなかった若い人や外国の方にも是非飲んでもらいたい」

『寒仕込み』は来月中旬まで続き、早いものは来月から新酒として販売されます。