今月８日、坂町で発生したタクシー強盗事件で、１４日、広島市の無職の男（４０）が逮捕されました。
今回、警察は「強盗殺人未遂容疑」で容疑者を逮捕しました。
これから詳しい捜査が進められていきますが、「強盗」「強盗致傷」「強盗殺人未遂」それぞれ罪の重さはどう違ってくるのでしょうか。

【広島大学・吉中信人教授】
タクシー強盗の場合は。やはり「強盗」、そして、そこで傷つけてしまうと「強盗致傷」、そして「殺人」ということで殺意があるということになると、死刑また無期懲役と二つしかない。非常に犯罪のタイプとしても重いタイプになります。、

警察は、首を狙ったことなどで殺意があったとしていますが、結果的にけがは軽傷でした。
刑事手続きでは検察に身柄が移されて検察が調べを進めますが、「強盗殺人未遂」としての認定は、どういったところがポイントになりますか？

【広島大学・吉中信人教授】
一つは、あらかじめ凶器を用意していたということです。計画的な犯行ということになれば、やはり最初から殺意があったのではないかということになります。ただ、殺意があったという点において、首を狙ったということが本当にそうなのかどうかというところ。後ろから狙ったのであれば、そこしか狙えなかったのではないかというような点も含めて、「殺意の認定」がポイントになると思います。


＜量刑の違い＞
強盗罪…５年以上の有期懲役
強盗致傷罪…無期または６年以上の懲役
強盗殺人未遂罪…死刑または無期懲役（未遂による原形の可能性もある）