江田島の山火事 自衛隊射撃演習場の爆破訓練の火が燃え移ったか 山林を焼き延焼中 鎮火の見込みたたず

1/17(金) 17:35

17日午前、江田島市の海上自衛隊の射撃場で火災が発生し、付近の山林に延焼しました。現在も消防による消火活動が続いています。

警察や消防によりますと、午前9時40分ごろ江田島市江田島町で「山手のほうから火炎が見える」と消防に通報がありました。

海上自衛隊第1術科学校によりますと、午前9時半ごろ長浜射撃場で少量の爆発物を使って機雷の爆破訓練をしていたところ、敷地内で火が出て付近の林に燃え移ったということです。
現在のところけが人の情報はありませんが、市は周辺住民などに避難を呼びかけています。

【近くに住む男性】
「防災無線が聞こえたとき(火は)山の向こうだった。1時間もしないうちに火柱が見えた」

消防車など19台とヘリ6機が出動し、消火活動にあたっていますが、鎮火の見込みは立っていないということです。

気象台によりますと江田島市では15日から乾燥注意報が出ていました。
 
《スタジオ》
江田島市の現場には高橋記者がいます。
現地から伝えてもらいます。

【高橋記者:江田島町】
私は火元とみられる場所からおよそ1キロメートル離れた場所にいます。
ここから先、山に向かう道は現在通行止めとなっていて、警察官が交通整理をしています。
発生から7時間がたちましたが、現在も白い煙が江田島に充満して焦げ臭いにおいが漂っています。灰のようなものも降ってきます。

近くの人に聞いたところ「午前中よりも燃え広がっているため緊張感が増している」という不安の声が聞かれました。

江田島の日の入りの時間は午後5時半となっていて、徐々にあたりは薄暗くなっています。
消防によりますと、現在も消火活動は続いていますが、夜は暗くて危ないためヘリコプターの消火活動は止まる予定です。
周辺では避難をしている住民も出ていて、不安な一夜を過ごすことになりそうです。
以上、中継でした。

《スタジオ》
江田島市では去年1月にも山火事がありまして、そのときは出火から5日で鎮火したということです。少しでも早い鎮火が待たれます。