44年ぶりの選挙戦 坂町長選挙 現職と新人の2人が立候補 坂町民は「町民の意見が聞ける」広島

1/21(火) 18:39

任期満了に伴う坂町長選挙が21日告示され、現職と新人の2人がいずれも無所属で立候補し44年ぶりの選挙戦になりました。

坂町長選挙に立候補したのは届け出順に9選目を目指す無所属・現職の吉田隆行氏(72)と無所属・新人で建築設計事務所を経営する豊岡勘太郎氏(60)です。

現役の首長で全国最多の8期連続の無投票当選を重ねてきた吉田氏。
出陣式には地元県議や周辺の町長などおよそ200人の支持者が駆けつける中、意気込みを語りました。

【無所属・現職 吉田隆行 候補(72)】
「9度目の当選を勝ち取ることができたら、小屋浦地区の復興再開発に懸命に取り組んでいきたい」

一方、吉田氏以外の立候補者がでず、無投票が長年続いている状況に危機感をもち、今月に入って立候補を表明した豊岡氏。
地元の神社で出陣式に臨み、町民の声を届けたい、と訴えました。

【無所属・新人 豊岡勘太郎 候補(60)】
「20年後、30年後、50年後、この素晴らしい坂町に今と同じように住んでもらえるように、しっかりと皆さんの先頭に立って頑張っていきたい」

坂町長選挙は1981年以来、無風が続いていて、選挙戦は44年ぶりとなります。

西日本豪雨で甚大な被害を受けた小屋浦地区を中心に人口減少が進んでいて、被災地の復興とともに大きな課題となっています。

【坂町民は】
Q:投票は行く?
「行きますよ」
Q:44年前に行った記憶は
「44年前…記憶はないね」
「ずっと同じ町長で無投票だったでしょう。どうなるかね」
Q:投票は行く予定
「一応行かないといけないでしょう」
「いいんじゃないですかね。町民の意見が聞けるということで。町民が不足に思っていたら、誰かが立候補していたはずですから。それがなかったということは、町民が満足していたのかな…と考える」
「長期政権だとすごく感じていて、私たちは子育てをするので、子育てしやすい新たな政策をしてくれるのかなという点で選ぶ」

坂町長選挙は今月26日に投開票されます。