『カキ祭り』の文化を絶やさない カキの不足分をハマチなどで補う「おおたけカキ水産まつり」
1/24(金) 18:47
広島県内の冬の風物詩にもなっている「カキ祭り」文化を絶やさないよう、奮闘する関係者の思いを「ツイセキ」しました。
【五十川記者】
「本当に大きな身です。弾けるんじゃないかといような、それくらいパンパンの身の太りなんですが、26日(日)に先陣を切って開かれるのが『おおたけカキ水産まつり』です。
これはかなり生育が順調ではないでしょうか」
※大竹市・晴海臨海公園 26日(日)午前10時から
旬の時期を迎えている広島の名産・カキ。
大竹市のくば漁協は、「カキ水産まつり」を昨シーズンより規模を拡大し開催しますが…
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「わりとカキ業者からは『身入りがいいよ』と…ただ夏場にカキのへい死などがありましたので、水産という枠組みでいけば、カキ以外のものもありますから、我々が頑張って地元の鮮魚などを販売しますし、カキの料理も当然、提供させてもらいますし、バランスを取りながらイベントを盛り上げていきたい」
広島は毎年10月1日の水揚げ開始が恒例でしたが、今シーズンは猛暑などの影響で夏場の海水温が下がらず、20日遅いシーズン到来となりました。
無事、夏を越えた個体は冷え込みが増してから順調に育ってきましたが、暑さで死んだ個体も目立ちます。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「カキがないとかあるとかじゃなくて、ゼロじゃないんだから、気持ちの問題だから、やるべきじゃないかと。その思いがあるから、今年、生産量が落ち込むかもしれないという養殖業者の声を聞きながらでも、やはりやるぞ!と決めて1月26日にやりますと」
広島県によりますと、新型コロナ前に開かれていた県内のカキ祭りの件数は15件。
ただ、「生育不良」などを理由に「宮島かき祭り」が中止を決めるなど、今シーズンの開催は8件にとどまります。
昨シーズン、およそ5000人が来場し、大賑わいだった「おおたけカキ水産まつり」今シーズン、カキ飯やカキフライなど、調理用のカキは予定通り数量を確保できましたが、販売用は「生育不良で十分に用意できない」ため当初見込んでいた3分の2程度にとどまる見通しです。
それでも、1人でも多く楽しんで帰ってもらえるよう直前まで策を練っています。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「ハマチです(ハマチも水産まつりで?)このハマチを水揚げして、販売と試食用に…。来場者に満足してもらおうと思っていますので、何か欠けた部分があれば補えるものを…」
ハマチなど、ほかの魚の割合を増やします。
冷え込みが増し、これから春先にかけてますます身が引き締まっていくカキ。
広島の名物を気軽に楽しめる「冬の風物詩」を守ろうと、あさっての本番に備えます。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「おいしい、小ぶりでもおいしいカキですから、酢ガキで食べたら最高です。そういった部分を皆さんに分かっていただきたい。消費者の皆さんに支えられて水産業があるんだと我々のカキ養殖業があるんだと」
<スタジオ>
このカキっていうのは広島が日本中、それから世界に誇るものですから生産をどう繋いでいくかというのは考えていきたいですね。
【コメンテーター:叡啓大学・保井俊之 教授】
「カキ祭り存続にかける漁業者の熱い思い、素晴らしいですね。これカキの生育不良、夏場暑かったからだけじゃなくて、川から海に流れ出す栄養が不足しているとか、海の環境変化がどうも影響してるところもあるようですから、大切な瀬戸の山、瀬戸の海、これら一帯の何か対策が大事かもしれないですね」
【五十川記者】
「本当に大きな身です。弾けるんじゃないかといような、それくらいパンパンの身の太りなんですが、26日(日)に先陣を切って開かれるのが『おおたけカキ水産まつり』です。
これはかなり生育が順調ではないでしょうか」
※大竹市・晴海臨海公園 26日(日)午前10時から
旬の時期を迎えている広島の名産・カキ。
大竹市のくば漁協は、「カキ水産まつり」を昨シーズンより規模を拡大し開催しますが…
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「わりとカキ業者からは『身入りがいいよ』と…ただ夏場にカキのへい死などがありましたので、水産という枠組みでいけば、カキ以外のものもありますから、我々が頑張って地元の鮮魚などを販売しますし、カキの料理も当然、提供させてもらいますし、バランスを取りながらイベントを盛り上げていきたい」
広島は毎年10月1日の水揚げ開始が恒例でしたが、今シーズンは猛暑などの影響で夏場の海水温が下がらず、20日遅いシーズン到来となりました。
無事、夏を越えた個体は冷え込みが増してから順調に育ってきましたが、暑さで死んだ個体も目立ちます。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「カキがないとかあるとかじゃなくて、ゼロじゃないんだから、気持ちの問題だから、やるべきじゃないかと。その思いがあるから、今年、生産量が落ち込むかもしれないという養殖業者の声を聞きながらでも、やはりやるぞ!と決めて1月26日にやりますと」
広島県によりますと、新型コロナ前に開かれていた県内のカキ祭りの件数は15件。
ただ、「生育不良」などを理由に「宮島かき祭り」が中止を決めるなど、今シーズンの開催は8件にとどまります。
昨シーズン、およそ5000人が来場し、大賑わいだった「おおたけカキ水産まつり」今シーズン、カキ飯やカキフライなど、調理用のカキは予定通り数量を確保できましたが、販売用は「生育不良で十分に用意できない」ため当初見込んでいた3分の2程度にとどまる見通しです。
それでも、1人でも多く楽しんで帰ってもらえるよう直前まで策を練っています。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「ハマチです(ハマチも水産まつりで?)このハマチを水揚げして、販売と試食用に…。来場者に満足してもらおうと思っていますので、何か欠けた部分があれば補えるものを…」
ハマチなど、ほかの魚の割合を増やします。
冷え込みが増し、これから春先にかけてますます身が引き締まっていくカキ。
広島の名物を気軽に楽しめる「冬の風物詩」を守ろうと、あさっての本番に備えます。
【くば漁協・北林 隆 組合長】
「おいしい、小ぶりでもおいしいカキですから、酢ガキで食べたら最高です。そういった部分を皆さんに分かっていただきたい。消費者の皆さんに支えられて水産業があるんだと我々のカキ養殖業があるんだと」
<スタジオ>
このカキっていうのは広島が日本中、それから世界に誇るものですから生産をどう繋いでいくかというのは考えていきたいですね。
【コメンテーター:叡啓大学・保井俊之 教授】
「カキ祭り存続にかける漁業者の熱い思い、素晴らしいですね。これカキの生育不良、夏場暑かったからだけじゃなくて、川から海に流れ出す栄養が不足しているとか、海の環境変化がどうも影響してるところもあるようですから、大切な瀬戸の山、瀬戸の海、これら一帯の何か対策が大事かもしれないですね」