44年ぶりの選挙戦 現職の吉田氏が9回目の当選 全国の首長で連続最多 広島・坂町長選挙

1/27(月) 12:15

44年ぶりの選挙戦となった坂町長選挙は、26日、投開票が行われ、無所属で現職の吉田隆行氏が建築設計事務所経営の無所属・新人を破り、9回目の当選を果たしました。

9回目の当選を果たした吉田隆行氏は坂町出身の72歳。
坂町議会議員を経て1993年から8期連続で坂町長選に無投票当選していて、全国最多の連続無投票当選となっていました。

今回は1981年以来、44年ぶりの町長選で、吉田氏にとっても初めての選挙戦となりましたが、無所属の新人候補を制し、9回目の当選を果たしました。

総務省によりますと、全国の地方自治体の長の連続就任回数としては最多になるということです。

【9選を果たした吉田隆行氏(72)】
「災害からの小屋浦地区の復興、これにしっかり4年間、力を注いでいきたい。
地域密着・住民密着を念頭に置いたまちづくり、これを変えることなく4年間しっかり頑張っていく決意」

一方、無投票が長年続いている状況に危機感を持ち、今月に入って立候補を表明した豊岡勘太郎氏は、「風通しの良い町政」などを訴えましたが、及びませんでした。

【敗れた豊岡勘太郎氏(60)】
「町民が坂町についてしっかり考える機会を持とうと、そういう気持ちをもってこの選挙戦に臨んだ。町民の気持ちが表れた選挙だと思う」

投票率は55・65%でした。

《開票結果》
当選 吉田 隆行氏 (無・現) 3341票
   豊岡 勘太郎氏(無・新) 2267票