石破総理大臣は２８日の国会で、今年３月行われる核兵器禁止条約第３回締約国会議へのオブザーバー参加について検証を続けていると述べました。

【公明党・斉藤鉄夫代表】
「核軍縮・核廃絶への取り組みを新たなステージに高めるためにも、まずは日本自身が３月に開催される第３回締約国会議にオブザーバー参加し、核保有国と非保有国双方との対話を通じて橋渡しの役割を果たしていくべき」

２８日の衆議院本会議で公明党の斉藤鉄夫代表にオブザーバー参加を呼びかけられた石破総理は…

【石破茂首相】
「核兵器禁止条約に関する対応について、これまでオブザーバー参加をした国々の状況を踏まえながら注意深く検証を進めている」

このように述べオブザーバー参加については検証を続けていて政府としての結論はでていないことを明らかにしました。

一方、湯崎知事と、長崎県の大石賢吾知事の２人もけさ外務省を訪れ核兵器禁止条約への署名・批准を日本政府に求める要望書を宮路外務副大臣に手渡しました２人はあわせて、核兵器禁止条約・締約国会議へのオブザーバー参加を求めましたが宮路外務副大臣は結論は出てないとした上で核をめぐる不安定な世界情勢を踏まえた上で「要望書を重く受け止めている」と答えるに留まりました。

【湯崎知事】
「日本が果たすべき役割・果たせる役割は必ずあると思いますので、被爆８０年やノーベル平和賞受賞のタイミングをうまくとらえて前に進めていただきたい」